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モン・サン=ミッシェル観光|歴史・見どころ・アクセスを徹底解説

皆さん、こんにちは

フランスの観光地として有名な”モン・サン=ミッシェル”

今回は、モン・サン=ミッシェルの歴史・見どころ・アクセスなど行く前に必ず確認しておきたいことを徹底的にご紹介します

 

 

モン・サン=ミッシェルの場所

モン・サン=ミッシェルは、フランス・ノルマンディーのサン・マロ湾に浮かぶ岩小島です

周りは遠浅の干潟で、ヨーロッパの中でも潮の満ち引きが最も激しい場所です

そのため、かつての巡礼者は急激に変化する潮の流れに命を落とす人もいました

現在は橋がかけられており、いつでも島まで渡ることができますが、大潮の時期は橋も水に浸かります

 

歴史

大天使ミカエルのお告げ

西暦700年ごろ、モン・サン=ミッシェルにほど近いノルマンディ地方の街”アブランシュ”のオベール司祭の夢に大天使ミカエルが現れました

大天使ミカエルは、オベール司祭に「今あるモン・サン=ミッシェルの岩山に大聖堂を作るように」とお告げをしました

はじめは司祭もそのお告げを信じませんでした

ところが、大天使ミカエルは司祭の夢に何度も現れ、ついに司祭はお告げの通りに岩山に大聖堂を建てることになります

708年10月、オベール司祭はノルマンディの海に浮かぶ岩山に修道院を完成させました

モン・サン=ミッシェル 名前の由来

アブランシュのオベール司祭が、大天使ミカエルのお告げを受けて礼拝堂を造ったことから

「聖ミカエルの山」=モン・サン=ミッシェル

と名づけられました

11世紀

モン・サン=ミッシェルの地下納骨堂の上、岩山の頂点にロマネスク様式の大聖堂が新たに増築されました

また、ベネディクト会の修道院も造られました

モン・サン=ミッシェルにある修道院は、ベネディクト会の初めての修道院でした

12~13世紀

12世紀には、修道院が拡張され、

13世紀には、ノルマンディー征服とフランス国王の寄贈により、ゴシック様式部分が増築されました

現在の姿は、13世紀増築後の姿となります

 

見どころ

現在みられる修道院の主な場所はゴシック様式が用いられています

モン・サン=ミッシェルの長い歴史の通り、増築と修復が繰り返されています

特に修道院内部は、中世の建築様式が混ざり合った構成をしており、増築・修復の歴史を垣間見ることができます

教会 ”ル・クール”

建てられた当初は、ロマネスク様式のシンプルな造りをしていました

しかし1421年の崩壊してしまいます

フランスとイギリスの百年戦争後、教会は再建されゴシック様式の内装に生まれ変わり、現在の姿になっています

ゴシック様式となった姿もシンプルな造りとなっていて、壁にあるステンドグラスは幾何学模様とシンプルです

修道院

修道院は、大きく3つの階層(下層階・中層階・上層階)に分けられています

実際の見学は、外側の階段を下層階から上層階まで登り、上層階から下層階に向けて修道院内部を見学します

大天使ミカエルの像

修道院の尖塔の上には、右手に剣を左手に秤を持つ金メッキが施された大天使ミカエルの像が立っています

招へいの間(下層階)

下層階は、修道院の入り口にあたり「招へいの間」とも呼ばれています

当時の巡礼者は、ここで武器を置いて修道院内へと入っていきました

司祭の間(中層階)

中層階は、「司祭の間」と呼ばれ招へいの間から階段を上がったところにあります

かつて、モン・サン=ミッシェルの修道僧が、遠路はるばるやってきた巡礼者を迎え入れた場所でした

今はチケット売り場となっており、昔も今もその役割は変わらない場所ですね

エルグランド・グリル(中~上層階)

エルグランド・グリルは、上層階へと通じる大階段のこと

クルマの名前でもお馴染みのエルグランド・グリルの長い階段を登ると、西のテラスの絶景が待っています

【絶景】西のテラス(上層階)

大階段”エルグランド・グリル”を登った先には、ノルマンディーの海を一望できる「西のテラス」に到着します

西のテラスは、もともとモン・サン=ミッシェル修道院付属協会が建てられた当初の中庭でした

テラスは一面石造りとなっていて、そこには石を削った番号や記号が記されています

当時の石造り職人の人たちは、歩合制で仕事をしており、石に刻んだ目印で仕事量を計算していたことがわかります

西のテラスの

西側には、ブルターニュ地方の岩山

東側には、ノルマンディー地方の断崖

を眺めることができます

回廊(上層階)

空中庭園とも呼ばれています

なぜなら、この回廊はモン・サン=ミッシェルの中で一番高いところに造られているからです

2列の細い円柱

2列の円柱を良く見てみると、わずかにずれた形で並べられています

常に変化する視覚効果を狙ったつくりをしており、場所の限られた回廊を広く見せる効果があるようです

円柱の装飾

円柱には、動物・植物・聖書に由来するものをモチーフとした装飾が描かれています

なぜ、動物や植物をモチーフとした装飾が円柱に描かれているんでしょうか

現在は回廊内には植物が植えられていますが、完成当時は盛り土により陥没するする恐れがあり植物を植えることができませんでした

植物を植えることのできない簡素な状態を避けるため円柱に華やかな装飾を加えたといわれています

食堂(上層階)

回廊を降りると、当時の食堂が見られます

食堂といっても、修道士専用の食堂でした

ベネディクト会の戒律は厳しいことで有名で、当時の修道士たちは無言で黙々と食事をとっていたそうです

部屋の両側には無数の柱が施されており、その後ろにはたくさんのステンドグラスが隠されています

ステンドグラスの窓が柱で隠れるような作りとなっているのは、食事中に外の俗界を見ないようにするための工夫で、ベネディクト会の厳しさを垣間見ることができます

迎賓の間(中層階)

修道士の食堂から、狭くて天井の低い階段を下ります

階段の途中には、大天使ミカエルがオベール司祭の頭に手をかざしてお告げをする場面が描かれたレリーフが見られるので、見逃さないようにしましょう

迎賓の間は、言葉の通り当時の王侯貴族たちを迎え入れる場所でした

ゴシック建築の最盛期

迎賓の間の天井は、交差するアーチでできており、きれいな柱や高い天井に大きい窓が取り付けられています

迎賓の間は、ゴシック建築の最盛期の美しさを垣間見ることができます

ふと柱の礼拝堂(中層階)

増えてくる巡礼者を収容するために、増築された修道院付属協会の礼拝堂

天井を支えている太い柱により、部屋を見渡すことができません…

増築を重ねるモン・サン=ミッシェル修道院の建物を支えるために太い柱が用いられています

オムレツとシードル

大きなオムレツ

モン・サン=ミッシェルで有名なのが、大きなオムレツ

島内にあるホテル”La Mere Poulard(ラ・メール・プーラール)”のレストランの名物

昔、遠方からくる巡礼者に素早くできて、栄養のあるおなかを満たすための料理として考え出されました

バター風味で、味の薄いスフレのようなオムレツで、好き嫌いが分かれます

シードル

ノルマンディー地方の名物シードル

リンゴの外側の川に取り付いている天然酵母とリンゴの糖分で作られるシードル

さっぱりとした甘さ控えめのシードルはおすすめです

写真スポット

島へ向かうための連絡橋の途中に、島の全景をとることのできるスポットがあります

無料シャトルバスはこのスポットには停まらないので、行き・帰りどちらかは徒歩で橋を渡るのをおすすめします

徒歩の所要時間:40分(バスは10分)

 

ベストシーズンは?

ベストシーズンは夏とよく言われますが、人それぞれだと思います

夏の場合日が長いので、朝早くから夜遅くまで楽しむことができます

一方冬は日が短いですが、夕暮れや夜にライトアップされたモン・サン=ミッシェルを見ることができます

観光客が多い時期はバカンス時期(6月~8月)です

モン・サン=ミッシェルは一年中観光ができるので、観光客でごった返すバカンス時期を避けるのも選択肢として考えておくとよいでしょう

※平日に行くのがおすすめです

 

日帰り?泊り?

パリからは、交通網が発達しているので日帰りでも観光できます

滞在日数が限られている場合は、日帰りでも十分に楽しめます

ただ、おすすめは一泊滞在です

モン・サン=ミッシェルの姿は、時間とともに変化していきます

朝や夕方、夜のライトアップされたモン・サン=ミッシェルを見ることができるのは、宿泊滞在ならではの楽しみです

 

入場の注意点

トイレ

トイレは、観光地としては数に限りがあり、女子トイレは観光客の長い列ができることもあります

事前に把握しておきましょう

島外

電車を利用する場合は、レンヌ駅で済ませるのが無難です

またモン・サン=ミッシェルのシャトルバス乗り場にある観光案内所にトイレがあります

島内

島の入り口に有料トイレ(0.5ユーロ)があります

小銭を用意しておきましょう

また、参道・修道院に無料トイレがあります

島内のトイレは並ぶ可能性がありますので、すいているときに行っておくのが良いと思います

荷物

修道院には、一辺が40cmを超える大きさの荷物を持ち込むことができません

そして、島内には手荷物預かり所がありません

モン・サン=ミッシェルに向かう時は、駅かホテルに荷物を預けて、

身軽な状態で向かいましょう

服装

夏は、日本に比べて快適に過ごすことができます

但し潮風の影響もあり、朝・夕方は肌寒くなるので一枚上着を持っていくと安心です

 

アクセス

電車+バスは、所要時間が片道3時間ほどと一番早くたどり着くことができます

一方パリ直通バスは5時間ほどかかりますが、乗り換えが一切なく、スーツケースを持っている場合はトランクに積むことができるので便利です

電車+バス

TGV(特急電車):パリ・モンパルナス(Montparnasse)駅 からレンヌ(Rennes)駅へ1時間半~2時間

LE PASSEUR(シャトルバス):レンヌ(Rennes)駅から70分

パリ直通バス

下の二つのバス会社が運行しています ↓

  • フランス長距離バス「Ouibus」
  • ヨーロッパ長距離バス「FLiXBUS

FLiXBUSの予約方法はこちら ↓

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島内へは無料シャトルバス

レンヌ駅からのシャトルバスとパリ直通バスは、モン・サン=ミッシェルの手前のパーキングに到着します

そこからは、無料のシャトルバスの乗って、島へは10分で到着します

 

情報

住所

Mont Saint-Michel

駐車場

島外のパーキング

営業時間

5月2日~8月31日:9~19時

9月1日~4月30日:9時30分~18時

※12月24日と12月31日は15時に閉まります

定休日

1月1日、5月1日、12月25日、一部の祝日

入場料

有料

大人10.00ユーロ

子供(18歳以下)無料

団体8.00ユーロ

オーディオガイド

3ユーロ

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