皆さん、こんにちは
今回は観光に欠かせないパリ鉄道についてご紹介します
パリ鉄道はメトロのほか近郊鉄道などさまざまな種類があり、旅行に行く前に一度チェックしておきたいです
また乗車券も回数券や定期券には、さまざまな種類がありどれを選んでよいかわかりません
本記事をご覧いただければ、自分の観光プランに一番合った乗車券をチョイスすることができます
ポイント
- パリ鉄道の構成・種類は?
- それぞれの鉄道の特長は?
- チケットの種類・乗り方は?
- 観光プランに合ったお得な乗車券は?
- ホテル・滞在先に便利な駅は?
それでは、これらの疑問を解決していきましょう
パリ鉄道の構成・種類
パリ市内・近郊の公共交通機関は、下のようにさまざまあります
パリの交通機関
- メトロ(地下鉄)
- RER(近郊鉄道)
- バス
- トラム
- SNCF(国鉄・遠距離)
それぞれの交通機関の特長をご紹介します
メトロ
メトロはパリ市内各所を巡っている地下鉄。14本ものメトロがパリの地下に貼り巡らされています。
パリのメトロは徒歩10~15分くらいの距離に駅が設けられているので、パリ市内の観光スポットを巡るには欠かせない交通機関です。
RER
RERはパリ市内と近郊を結ぶパリ近郊鉄道。観光では、シャルルドゴール空港・オルリー空港・ヴェルサイユ宮殿・ディズニーランドのアクセスに利用します。
パリ市内にも貼り巡らされており、乗車券を買い直さなくてもメトロからの乗り換えが可能です。
バス・トラム
バス・トラムはパリ市内を細かく巡ることができ、徒歩5分圏内に停留所があります。停留所の間隔が短く数分歩くだけで停留所までたどり着くことができるので、観光で足に疲れが出てきたらバスを使うのもおすすめ。
またメトロのように階段の上り下りを必要としないため、足腰に不安があっても気軽に利用できます。
バス・トラムはこれまで複雑でわかりにくいとされてきましたが、今ではスマホを持っていればGoogleマップなどの地図アプリを使って目的地までの経路や停留所・バス番号まで詳しく案内してくれるので気軽に利用できるようになりました。
SNCF(国鉄)
SNCFはフランスの都市間を結ぶフランス国鉄。北にはベルギー・ブリュッセル、西にはモンサンミッシェルで有名なレンヌ、南はマルセイユ、東にはドイツとの国境・ストラスブールなど様々な方面へ新幹線(TGV)を利用してアクセスすることができます。
SNCFのパリの玄関口は、パリ北駅・サンラザール駅・モンパルナス駅・リヨン駅・パリ東駅などがあります。パリには中央駅がなく、移動方面によって玄関口の駅が異なります
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チケットの種類
パリ鉄道には、さまざまな種類の乗車券・回数券・定期券があり複雑です
そのため乗車券の種類を知ることができれば、自分の観光プランに合わせた最適なチケットをチョイスすることができます
チケット種類を知って、観光プランに合った最適なチケットを選ぶ
パリ鉄道のチケットを選ぶうえで、把握しておきたい事柄をまとめました
メモ
- ZONE(ゾーン)による区分
- 空港アクセスが可能か
- 滞在日数・曜日
- 割引特典の恩恵を得る旅かどうか
この4点をあらかじめ確認しておけば、あなたに合った鉄道チケットを選ぶことができます
今からそれぞれについて解説していきます
ZONE(ゾーン)
パリ市内を中心としてその郊外一帯の地域をイル=ド=フランス(Île-de-France)と言い、鉄道エリアはパリ中心から円を描くように1~5のZONEによって区切られています
鉄道の運賃は、ZONEをいくつまたぐかによって変わります
例えばパリ中心部(ZONE1)からシャルルドゴール空港(ZONE5)へアクセスするためには、ZONE1~5全ての範囲で有効なチケットを持っている必要があります
※ZONE4:オルリー空港、ヴェルサイユ宮殿
※ZONE5:シャルルドゴール空港、ディズニーランドパリ
※公式サイト路線図全図(※ここからPDFをダウンロードできます)
空港アクセスが可能か
ZONE1~5有効なものでも鉄道で空港にアクセスできない種類のチケットがあります(Mobilis ZONE1~5)。鉄道を使って空港~パリ市内をアクセスするためにはMobilis以外のチケットを購入する必要があります
※Mobilisについては後半で詳しくご紹介します
あと特にチェックすることは、滞在日数・滞在曜日と訪問予定の観光スポットです
ポイント
- 滞在日数が3日以内又は4日以上か
- 滞在曜日が日曜日→月曜日をまたぐか
- 乗車券に付帯する割引特典の恩恵を受ける観光をするかどうか
によって選択する乗車券の種類が変わってきます
おそらく多くの人が、Navigo Semaine(ナヴィゴ・セメンヌ)が一番お得に利用できるチケットと思います
Navigo Semaineの価格
22.8ユーロ+5ユーロ(カードデポジット)
ポイント
価格:22.8ユーロ+5ユーロ(カードデポジット)
ZONE:ZONE1~5をすべてカバー
有効期限:月曜日00:00~日曜日23:59(使い始めてから次の日曜日までの最長7日間)
利用可能:メトロ・RER・バス・トラム・SNCF・ロワシーバス・モンマルトルケーブルカー
空港鉄道(RER B線)が利用可能
主要施設:シャルルドゴール空港・ヴェルサイユ宮殿・オルリー空港・ディズニーランドパリにアクセス可能
チケットはICカード。券売機で翌週分のNavigo Semaineもチャージ可能
注意ポイント
有効期限:使い始めから1週間有効ではなく、使い始めてから次の日曜日まで
購入:前週金曜日~木曜日(金~日は次週分を購入できるが、その週分の購入はできない)
カードに3.0×2.5cm顔写真とサイン(ない場合は罰金の対象)
短期間でも
- シャルルドゴール空港~市内往復
- ヴェルサイユ宮殿+市内利用数回
だけの利用で簡単に元が取れます
また郊外アクセスに利用しなくとも同じ週の月曜日~日曜日に4日以上、1日平均3.5回以上交通機関を利用すればお得
観光スポットをメトロなどの交通機関で巡る場合、大抵1日3回は利用することになります
そしてNavigoは日本のSuicaと同じくICカードで、必要なのはこのICカード1枚だけとコンパクトなので、旅の煩わしさを吹き飛ばしてくれます
また券売機で翌週分のNavigo SemaineをICカードにチャージできるので、週をまたいで長期間滞在する場合にもICカード1枚で利用できます
カードには顔写真とサインが必要で、検札時にない場合は罰金の対象となるので注意しましょう
3.0×2.5cmの顔写真とサインペンをあらかじめ日本で用意しておきましょう
写真面はシールになっており貼り付けることができるので、糊は必要ありません
顔写真とサインペンを日本であらかじめ用意しておこう
ロワシーバスの停留所・利用方法はこちら
-
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Mobillis(1日券)
Mobilisは、交通機関の1日券です
2日券・3日券といった複数日チケットはありませんので、複数日利用する場合は日数分の購入が必要です
Mobillisの価格(ユーロ)
- ZONE1~2:7.5ユーロ
- ZONE1~3:10.0ユーロ
- ZONE1~4:12.4ユーロ(ヴェルサイユ宮殿アクセス可能)
- ZONE1~5:17.8ユーロ(ヴェルサイユ宮殿+ディズニーランドパリアクセス可能)
※MobillisのZOME1~5(17.8ユーロ)やZONE1~2 × 3枚(22.5ユーロ)と比較して、1週間定期Navigo Semaine(22.8ユーロ)がどれほどお得かがわかります
ポイント
価格:有効ZONEごとに価格が変わる
利用可能:メトロ・RER(空港線を除く)・バス・トラム・SNCF・モンマルトルケーブルカー
複数日利用する場合は、複数枚のMobillisを購入
注意ポイント
有効期限:利用日の23:59まで(24時間利用できるわけではない)
空港鉄道(RER B線)は利用不可(有効ZONE1~5でも利用不可 ※空港アクセス路線バスは利用可能 シャルルドゴール空港:350・351 オルリー空港:183・285)
ロワシーバスも利用不可
利用前に、利用日(日/月)・姓・名を記入(未記入は罰金の対象)
パリ滞在が1日で且つ鉄道で空港アクセスしない場合はMobillisがお得になることもありますが、Mobillis ZONE1~2(7.5ユーロ)は10枚回数券(t+ ticket)6枚(8.76ユーロ)以上の利用でやっと元が取れる価格です。1日にそこまで利用するかどうかは観光プランによります。
ZONE1パリ市内を複数人で観光するのであれば10枚回数券(t+ ticket)を購入するのがおすすめです。
※10枚回数券(t+ ticket)はこの後ご紹介します
そしてパリ滞在が2~3日で、ヴェルサイユ宮殿やディズニーランドパリといった郊外にも足を運ぶならNavigo Semaineのほうがお得になる場合が多いです
Mobillisのお得度は低い
短期間の滞在でもNavigo Semaineの方がお得になる場合が多い
Paris Visite(鉄道1~5日券)
Paris Visite(パリ・ヴィジット)は有効ZONEと日数で種類が分けられる定期券で、鉄道空港アクセス(ZOME1~5)や観光スポット割引を受けることができます
Paris Visiteの価格(ユーロ)
ZONE1~5 | ZONE1~3 | |||
日数 | 大人 | 子ども | 大人 | 子ども |
1日券 | 25.25 | 12.60 | 12.00 | 6.00 |
2日券 | 38.35 | 19.15 | 19.50 | 9.75 |
3日券 | 53.75 | 26.85 | 26.65 | 13.30 |
5日券 | 65.80 | 32.90 | 38.35 | 19.15 |
ポイント
価格:有効ZONEと日数で種類が分けられる
利用可能:メトロ・RER・バス・トラム・SNCF・モンマルトルケーブルカー
空港鉄道(RER B線):有効ZONE1~5のParis Visiteなら利用可能
割引特典:エトワール凱旋門・グレヴァン美術館・モンパルナスタワー展望台が25%オフ、ギャラリー・ラファイエットの買い物が10%オフなど
注意ポイント
ロワシーバスは利用不可
割引特典の恩恵を最大限受けなければ、元を取るのは困難
パリミュージアムパス(観光施設パスポート)を持っている場合、Paris Visiteの割引特典は必要ない
Paris Visiteの割引特典の恩恵をかなり受ける観光プランであれば元を取れる場合がありますが、Paris Visiteの価格が高いためほとんどの場合元を取るのは難しいでしょう
Paris Visiteの元を取るのはかなり厳しい
Paris Passlib' は絶対に元が取れない!
観光ツアーやオプショナルツアーサイトでParis Passlib'が良く販売されています
Paris Passlib'(パリ・パリーブ)とは
Paris Visite(ZONE1~3)とパリ観光施設が見放題のパリミュージアムパス、それにセーヌ川クルーズ1回券とオープンバス1日券がセットになった観光客向けの商品です
Paris Passlib(パリ・パーリブ) | ||||
2日券 | 3日券 | 5日券 | ||
価格(ユーロ) | 119 | 139※ | 165※ | |
セットサービス (ユーロ) | Paris Visite (ZONE1~3) | 19.5 (2 days) | 26.65 (3 days) | 38.35 (5 days) |
ミュージアムパス | 52 (2 days) | 66 (4 days) | ||
セーヌ川クルーズ | 15 (1回) | |||
オープンバス | 36 (1day) | |||
各サービス単品価格の合計(ユーロ) | 122.5 | 129.65 | 155.35 |
※3日券/5日券はサービスを単品で買うよりも高い…
Paris Passlib'でまず押さえておきたいのが、3日券と5日券は価格が高く各サービスを単体で購入した方が安く済むため、おすすめできません
そして2日券はセット価格の方がお得ですが、2日間でParis Passlib'のセットサービスを楽しめるかどうかは疑問です
ミュージアムパス(2日券)の元をとるためには、3~6の観光施設をまわる必要があり弾丸観光の覚悟が必要です
そのため、オープンバスに乗っている時間はおそらくないと思います…
またParis Passlib'についているParis Visite (ZONE1~3)では、空港・ヴェルサイユ宮殿・ディズニーランドパリにはアクセスできませんので別途乗車券が必要となります
どんな弾丸ツアーをしてもオープンバス+ミュージアムパスの元を取るのは難しいでしょう…
Paris Passlib'の3日券・5日券は、サービス単品よりも高いので論外!
Paris Passlib'の2日券は弾丸ツアーをしても、元を取るのが難しい
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t+ ticket(パリ市内回数券)
t+ ticket(ティケプリュ)は、パリ中心部(ZONE1)の移動に利用できる1回券と10回回数券(通称Carnet)です
※公式サイト路線図全図(※ここからPDFをダウンロードできます)
t+ ticketの価格
- 1回券:1.9ユーロ(※バス・トラム内購入は2ユーロ)
- 10回回数券(Carnet):14.9ユーロ(※1回あたり1.49ユーロ)
10回回数券(14.9ユーロ)を8枚利用すれば、1回券×8枚(15.2ユーロ)の元を取れます
ポイント
利用可能:メトロ・RER・バス・トラム・モンマルトルケーブルカー(それぞれZONE1内)
メトロ-メトロ間/RER-RER間/メトロ-RER間の乗換:打刻から90分以内はOK
バスーバス間/トラムートラム間/バス―トラム間の乗換:打刻から90分以内はOK
10回回数券(Carnet)を8枚利用で、1回券の元をとれる
個人専用ではないので、複数人で利用可能
チケットが余れば、次回滞在時にも利用可能
注意ポイント
メトロ・RER-バス・トラム間は、乗換不可
ロワシーバス・SNCF・空港鉄道(RER B線)は、利用不可
パリ滞在中・市内交通機関(ZONE1)を一日3回までの利用であれば1回券、複数日数回利用するなら10回回数券(Carnet)がお得です
また10回回数券は複数人で分けて利用できるので、乗車回数は少ないけど複数人で乗る場合はお得になります
ただZONE1内で1日に6回以上乗車するなら、Mobilis ZONE1~2(7.5ユーロ)がお得になります
滞在日数が1~2日でZONE1内乗車回数が少ない場合や複数人で利用する場合は、t+ ticketが便利
IDF point-to-point tickets(パリ郊外切符・回数券)
パリ市内からパリ郊外特定目的地への1回限りのチケットで、日本で買う距離に応じた運賃の切符と同じイメージです
シャルルドゴール空港・オルリー空港・ヴェルサイユ宮殿・ディズニーランドパリといった郊外のスポットへ1回限りのアクセスなどに利用します
ポイント
距離に応じた1回限りのチケット(券売機で購入)
10回回数券は20%オフ
注意ポイント
乗り越し精算ができない(乗り越しは罰金の対象)
運賃はパリ鉄道サイトから検索できます
https://www.ratp.fr/en/titres-et-tarifs/ile-de-france-idf-point-point-tickets
複数回市内と郊外を往復する場合は、1週間定期 Navigo Semaine(22.8ユーロ)を利用した方がお得になる場合が多いです
パリ滞在に便利な駅・場所
空港から滞在先のホテルまではスーツケースなどの重い荷物とともに移動する必要がありパリ滞在の拠点となるホテル選びは慎重に行いたいです。
空港アクセスに鉄道・バスをどちらを利用するのかによっても、駅近かバス停留所近くのホテルを選ぶのかが変わります
また観光プランによって、ホテルなどの滞在先の選び方が変わります。パリ中心部か郊外どちらをメインに観光するのかによっても利便性の高い場所は異なります
滞在先選びのポイント
- 空港アクセスが良い
- 中心観光スポットに近い
- 郊外観光スポットへアクセスしやすい
ホテル検索サイトのトリバゴでは、
地図上で宿泊したいホテルをチェックすることができ、個人旅行の滞在先選びにはありがたい機能です
ぜひ地図検索を使って、駅・バス停留所に近くお手頃なホテルを探してみましょう
空港アクセス(シャルルドゴール空港)の良さは、個人旅行で大事な要素の一つです
鉄道アクセスでは、スーツケースを持ち運ぶためにエスカレーター/エレベータのある駅を選ぶのが重要です
バスアクセスでは、停留所の場所をあらかじめチェックしたうえでホテル選びをしましょう
空港アクセスが良い
- 鉄道アクセス:パリ北駅、シャトレ・レアル駅
- バスアクセス:オペラ座(ロワシーバス)、エッフェル塔、トロカデロ、エトワール凱旋門、ポルト・マイヨ、モンパルナス駅、リヨン駅
※いずれもパリ中心部(ZONE1) なので、観光スポットへのアクセスに困ることはありません
※オペラ座以外のバス停留所は、Lu-Bus-Direct社の空港バスのためNavigo/Paris Visiteは利用できません
空港アクセスが良い場所の中でも、中心観光スポットに近いのが「オペラ座」です
オペラ座(ガルニエ宮)はパリの中心に位置しておりRERやメトロ3路線が通るため、東西南北どちらの観光スポットへもアクセスがしやすくとても便利です
但し中心部ということもありホテル宿泊費は高めです
郊外中心に観光するなら、郊外へのアクセスに便利な場所をチェックしておく必要があります
パリは中心部といえどもとても広いので、滞在先によって郊外へのアクセスに30~60分の違いが出てきます
モンパルナス駅とエッフェル塔(Champ de Metro - Tour Eiffel駅)からは、ヴェルサイユ宮殿への直通電車・バスがありアクセスに便利です
リヨン駅からは、ディズニーランドパリへ直通電車(RER A)でアクセスできます
郊外観光スポットへアクセスしやすい
- モンパルナス駅
- エッフェル塔
- リヨン駅
パリ市内~空港アクセスの詳しい案内
-
パリ市内~シャルル・ド・ゴール空港 アクセス|地図でわかりやすく解説!
花の都”パリ”の玄関口、シャルル・ド・ゴール空港。日本からも数多くの航空会社が直行便を運航している、世界最大の空港の一つです。今回は、シャルル・ド・ゴール空港とパリ市内を行き来する交通手段をマップを使ってわかりやすくご紹介します。
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