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ウフィツィ美術館|入場・鑑賞ルート・見どころを徹底解説!~フィレンツェ~

皆さん、こんにちは

イタリアの美術館の中で三本の指に入るウフィツィ美術館

 

学校の世界史でもお馴染みのボッティチェッリのヴィーナスの誕生やイタリア三大巨匠の作品が数多く展示されています

今回は、ウフィツィ美術館の鑑賞ルート・見どころをご紹介します

 

Contents

 

もともとは大公国のオフィス

ウフィツィ美術館の建物は元々トスカーナ大公国の事務所でした

事務所・オフィスを表す"ufficio"がウフィツィ美術館の由来です

 

ヨーロッパ最古の博物館

当時の大公フランチェスコ一世は、絵画や彫刻作品のコレクションをしていました

そして、それらのコレクションを一般市民に公開していました

 

混み合うウフィツィ美術館は早朝か夕方がおすすめ

ウフィツィ美術館は世界的に有名な美術館ということもあり、毎日長い行列ができています

もし当日チケットを購入して入場するなら、早朝か夕方がおすすめです

 

また日本からならゴールデンウィーク時期がおすすめ

夏や年末はバカンス時期で混み合います

 

Web上で予約購入がおすすめ

一番時間と労力を節約できるのが、公式サイトからの予約・購入です

チケット1枚に4ユーロの手数料がかかりますが、時間の限られる観光にはおすすめです

 

Webでの予約方法はこちら ↓

詳しく見る
すぐできる!”ウフィツィ美術館”|Webチケット購入・予約方法を徹底解説!~フィレンツェ~

本記事では、ウフィツィ美術館のチケット購入・予約方法を丁寧にご紹介します!ウフィツィ美術館は、朝から毎日のように行列待ちができています。特にバカンス時期は入場までに2~3時間待ちは当たり前のようです。でもWeb上で予めチケット購入・入場予約をしておけば、行列待ちを回避できるためおすすめです。

 

作品鑑賞

ウフィツィ美術館は、数多くの作品が展示されていますが、

展示されている作品は時代順となっています

そのためルネサンス初期から晩期にかけて時代に沿うように作品を鑑賞できます

 

入場

・予約チケット窓口でチケットを引き換えます(青1)

そして予約専用レーンに並びます(青3)

 

・当日チケット購入の場合は、当日チケットレーンに並びます(青2)

 

荘厳の聖母(ジョット)1305-1310年 第2室

まだ幼いイエスの聖母マリアが描かれています

 

中世では文字の読めない民衆に向け、聖書の物語を絵を用いて伝えるため役割がありました

この作品もその一つです

 

ルネサンスの始まり

これまでの宗教画はイエスと聖母マリアの神聖さを演出するために、人間らしさを排した描写が主流でした

しかしジョットの生きていた時代では、より人間らしさを表現し聖書の物語にリアルさを追求する動きが出てきました

 

この作人の聖母マリアは、これまで中世の宗教画と異なり、人間味を感じさせる顔の表情・体型が見て取れます

  • 人間味のある描写
  • 遠近法の導入

といったルネサンス芸術の始まりが見られるのが特徴です

 

受胎告知(シモーネ・マルティーニ)1333年 第3室

金色の背景と窓の装飾が美しいですね

中世からの神聖さの表現がなされています

 

受胎告知とは、聖母マリアが神の子イエスを身ごもっていることを大天使ガブリエルから告げられるシーンです

とても有名なシーンなので、多くの画家が受胎告知を描いています

さまざまな画家が受胎告知を描いており、それらはどれも同じ場面を描いています

 

でも実は受胎告知にはマリアの表情は三種類があるんです

  • 天使の訪れに驚くマリア
  • 神の子を身ごもっていることを知り戸惑うマリア
  • その事実を受け入れるマリア

この作品のマリアの表情は、驚いたような雰囲気が見られます

 

天使の訪れに驚いたマリアを描かれたものと言われています

 

ウルビーノ公夫妻像(ピエロ・デッラ・フランチェスカ)1465-1472年 第8室

世界史の教科書でもおなじみの夫妻像

夫妻の衣装や装飾品が緻密に描かれているのが特徴です

 

また背景には遠くまで見渡すことができる風景が描かれています

風景に明るさを取り入れることで、人物をより際立たせる手法がとられているのも特徴です

 

聖母子と二天使(フィリッポ・リッピ)1465年 第8室

聖母マリアにはとても表情が豊かです

マリアの髪型は描かれた当時のフィレンツェの流行だそうです

 

これまでに書かれている宗教画に比べて、人間らしさがあふれています

フィリッポリッピの描く魅力的な女性像は、のちに弟子のボッティチェッリに受け継がれていきます

 

聖母戴冠(フィリッポ・リッピ)1441-1447年 第8室

こちらもフィリッポリッピの代表作

 

聖母マリアが昇天した後、神から冠を授けられる有名な場面です

サンタンブロージョ教会の祭壇画として描かれました

 

この作品の特長は、宗教画に民衆とフィリッポリッピ自身が描かれていることです

ルネサンスに入るまでは考えられない登場人物で、それまでの伝統を大きく変える作品として注目されています

 

玉座の聖母子(ドメニコ・ギルランダイオ)1484年 第10-14室

聖母マリアと幼子イエスの表情がとても豊かで美しい作品です

また目の前の細かい刺繍がなされている絨毯も美しく、周りの人物もおしゃれに着こなしています

 

ルネサンスの最盛期には画家の目に映る物事を作品に忠実に再現するのが主流で、特にギルランダイオはフィレンツェの文化を写し取る天才でした

この作品の人物衣装や背景は当時のフィレンツェを写し取っています

 

ヴィーナスの誕生(サンドロ・ボッティチェッリ)1483-1485年 第10-14室

ウフィツィ美術館必見のボッティチェッリ代表作

ルネサンスの中でもボッティチェッリが活躍していた時期は、理想を追い求める新プラトン主義が流行っていました

 

この作品も、これまでのルネサンス絵画に見られた現実の美しさを写し取るものではなく、理想の愛の形をボッティチェッリが表現した傑作です

 

春(サンドロ・ボッティチェッリ)1482-1485年 第10-14室

こちらもウフィツィ美術館必見のボッティチェッリ代表作

ヴィーナスの誕生が天上のヴィーナスを描いたのに対して、「春」の女性は地上のヴィーナスを描いたとされています

 

背景の森は描かれる花やオレンジからフィレンツェ近郊の森をイメージしたものと言われ、フィレンツェの春を描いた作品でもあります

 

キリストの洗礼(ヴェロッキオ、レオナルド・ダ・ヴィンチ)1472-1476年ごろ 第15室

この作品は、キリストが洗礼者ヨハネから洗礼を受ける場面を描いています

ヴェロッキオは自ら工房を持ちフィレンツェの上流階級から絵画の制作依頼を受けていました

 

ヴェロッキオの工房には、当時の弟子レオナルド・ダ・ヴィンチがいました

ヴェロッキオは、レオナルドに左下の天使の制作を任せました

 

天使の顔には、有名な「モナリザ」に見られる色を重ねて輪郭をぼやかせ柔らかい表情を描く技法”スフマート”のような描き方が見られます

 

受胎告知(レオナルド・ダ・ヴィンチ)1472年ごろ 第15室

ウフィツィ美術館必見のレオナルド・ダ・ヴィンチ二十代の作品です

 

受胎告知のマリアの表情には三種類あります

  • 天使の訪れに驚くマリア
  • 神の子を身ごもっていることを知り戸惑うマリア
  • その事実を受け入れるマリア

この作品ではマリアの表情は落ち着いており、事実を受け入れる場面であることがわかります

 

またこの受胎告知の舞台が、屋外であることが特徴です

それまでの受胎告知の作品は家の中が舞台でした

 

レオナルド・ダ・ヴィンチは、受胎告知の事実が人間だけでなく全創造物にとっての重要な出来事であることを表現したかったといわれています

 

聖家族(ミケランジェロ・ブオナローティ)1507年 第35室

彫刻家を自負していたミケランジェロの一枚だけ残る板絵と言われています

人物の筋肉質な肉体とマリアのひねったようなポーズが印象的で、絵にも彫刻家ミケランジェロの特徴が表れています

 

聖家族(アニョーロ・ブロンツィーノ)1541年

こちらはアニョーロ・ブロンツィーノの聖家族

アニョーロ・ブロンツィーノはフィレンツェのあるトスカーナ大公(メディチ家)の宮廷画家でした

 

マリアの表情・体格はとても柔らかくて美しく、ブロンツィーノの特徴がよく表れています

 

ひわの聖母(ラファエロ・サンティ)1507年

ラファエロらしい美しいマリアの表情が読み取れる作品です

 

ラファエロは女性を描くとき、現実の女性ではなく自分の頭の中にある理想の女性を描くと言っています

まさにラファエロの理想美が表れた作品です

 

向かって左の子供は幼い洗礼者ヨハネ、右の子供は幼子イエスです

洗礼者ヨハネが幼子イエスにひわ(鳥)を差し出している場面です

 

ひわはキリストの受難の象徴であり、幼いイエスにひわが差し出されている場面はイエスの将来の受難を暗示しているといわれています

 

マップを登録して、旅にご活用ください

ウフィツィ美術館のマップをまとめました

マップタイトル右「お気に入り(☆印)」を押せば、スマホのGoogleマップアプリで参照しながら観光できます!

ぜひ、ご活用ください。詳しい登録方法はこちら ↓

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・ウフィツィ美術館のWebチケット予約・購入方法はこちら ↓

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