皆さん、こんにちは
今回は、近代彫刻の父”オーギュスト・ロダン”の名作を集めた”パリ・ロダン美術館”をご紹介します!
パリ・ロダン美術館は、ロダンが晩年を過ごしたロココ建築の豪邸にあり、
美術館の作品は邸宅内だけでなく広大な庭園にも展示されており、あの有名な「考える人」の彫刻も展示されています
ロダン美術館にはロダン自身の作品のほかに、当時のフランス芸術の栄華を誇ったロダンのコレクションであるゴッホやムンクの作品も展示されています
ミュージアムショップにも、ロダンにかかわる限定品が販売されています
今回はロダン美術館の行き方・見どころ・お得な美術館情報などを徹底的にご紹介します!
Contents
アクセス
ロダン美術館は、ナポレオンの墓やアンヴァリッドが近くにあるサン・ジェルマン・デ・プレ地区(パリ7区)に位置しています
地下鉄13号線「Varenne駅」から徒歩3分の場所にあります
手荷物預かり 無料
チケット売り場の隣では、無料で荷物の預かりも行っています
美術館鑑賞ではかさばる貴重品以外の大きな荷物はここで預けておきましょう
パリミュージアムパス 利用可能!
ロダン美術館では、パリ・ミュージアム・パスを利用することができます
パリ・ミュージアム・パスは、期間内に対象となる美術館・博物館をいくつでも鑑賞できる便利なパスポート
ルーヴル美術館やオルセー美術館も対象です
一日に2~3の美術館・博物館を鑑賞すれば元が取れて、入場待ちの列をパスできるすぐれものです
ロココ建築の館
ロダン美術館は、ナポレオンの墓やアンヴァリッドが近くにあるサン・ジェルマン・デ・プレ地区(パリ7区)にあるロココ建築の館と広大な庭園を持つ敷地にあります
美術館のあるロココ建築の館は、元もとは18世紀に建てられた貴族の館ロダンがアトリエを構え晩年を過ごした彼の愛着が詰まった邸宅です
大聖堂 ロダン
この作品の二つの手は、自分で再現しようとしてもできません
2つの右手で構成されています
なぜロダンは、この2本の手からなる作品に「大聖堂」という名前を付けたのでしょうか?
大聖堂は元もとは宗教的な聖域で、生と死の意味について深く考えるところです
ロダンは自身の新しい考えから、神は手によって表現され神を象徴する手によって大聖堂を表現していると考えました
「悪魔の手」、「恋人の手」、「墓から飛び出た手」など様々な解釈がありますが、ロダンの「手」に対する情熱を表している作品です
タンギー爺さん ゴッホ
当時の近代芸術の栄華を誇っていたロダンは、自身の彫刻作品に限らず多くの芸術家の作品の収集もしていました
ロダン美術館には、そんな彼のコレクションも数多く展示されています
この作品は、パリの画商・タンギーを描いたものです
ゴッホなどの印象派の画家は、画材屋も営んでいたタンギーの店に出入りして絵画作品を売ることによって画材代を集めていました
当時の貧しい画家たちを支援していたタンギーは、"タンギー爺さん"として親しまれていました
背景には歌川広重の浮世絵が描かれており、ゴッホの日本文化好きがうかがえる作品です
ロダンの考える人 ムンク
「叫び」を描いたことで有名なノルウェーの芸術家”ムンク”の描いた「ロダンの考える人」も展示されています
恋人 カミーユ・クローデル
ロダン美術館には、ロダンと同じく彫刻家であったカミーユ・クローデルの作品も展示されています
カミーユの彫刻の腕前を見たロダンは、彼女を弟子とし次第に二人は愛人関係となりましたが、やがて二人の関係は破綻してしまいます
失意のカミーユは多くの自信の作品を破壊してしまいますが、彼女の弟・ポールは死後残った彼女の作品をロダン美術館で展示させることにしました
分別盛り カミーユ・クローデル
老いた女性に導かれるように去って行く男性に追いすがる若い女性が表現されています
ロダンはカミーユと愛人関係にあったとき、内縁の妻ローズがいました
カミーユのこの作品からは、彼女とロダンの関係が破綻した時の様子が見受けられます
広大な庭園
ロダン美術館の作品は、建物内だけにとどまらず、広大な庭園にも展示されています
ロダン美術館の庭園はバラが咲き誇る手入れの行き届いたイギリス式庭園で、庭園だけでも見る価値のある美しい庭園です
パリの中心部にもかかわらず、ロダン美術館の庭園は喧騒から一歩離れパリ郊外にいるような雰囲気です
ロダン美術館の庭園には、かの有名な「考える人」像が展示されています
考える人 オーギュスト・ロダン
誰もが知っているロダンの名作で、思索にふける人物を描写した像とされています
しかしさまざまな仮説があり、「新曲」を書いたダンテが考えている姿やロダン本人の姿と今でも謎の多い作品です
地獄の門 オーギュスト・ロダン
新しい美術館の門としてフランス政府から制作を依頼されたロダン
そのテーマにはダンテの「新曲」を取り入れており、人物の肉体の動きや感情を表現しています
カレーの市民 オーギュスト・ロダン
「カレーの市民」は、カレー市の委託によりカレーの英雄たちを彫った作品です
普仏戦争で敗れたフランスでは、市民の犠牲を表現することが求められていました
ロダンはこの作品で、カレーの人々を英雄視する表現でなく、戦争に疲れ切った様子を描き注目を集めることになりました
バルザック像 オーギュスト・ロダン
フランスの有名小説家”オレノ・ド・バルザック”を表現した記念像
発表当初はガウンをまとった姿がバルザックへの侮辱などと批判されたため、ロダンは生涯この作品を表に出しませんでした
ロダンの死後、ガウンに身を包んだ身体によりまとめられた姿にロダンらしさとして注目され、現在ではロダンの代表作品の一つとなっています
庭園内カフェ
庭園内にはカフェが併設されており、テラス席からの美しい庭園の眺めは格別です
美術館鑑賞に疲れたら、庭園内のカフェに立ち寄り休憩するのをおすすめします
ミュージアムショップ
ロダン美術館のミュージアムショップには、有名な「考える人」をモチーフとしたカラフルな付せんやマグカップなどのおみやげが販売されています
また、アート関連の書籍も豊富に取り揃えられています
情報 ロダン美術館
住所
77 Rue de Varenne 75007 Paris
TEL
(01)44186110
駐車場
なし
営業時間
10:00~18:30
※窓口は閉館30分前まで
定休日
月曜
休業日
1/1、5/1、12/25
年齢制限
なし
公式サイト
所要時間目安
2時間
入場料
18歳以上:12ユーロ、18~25歳は9ユーロ
※第1日曜:無料
クレジットカード
Visa、MasterCard
入場時の注意事項
服装はカジュアル、カメラ/ビデオ持込可、オーディオガイド(英語、フランス、スペイン語):6ユーロ
事前予約
個人/団体:望ましい