皆さん、こんにちは
クロード・モネの大連作「睡蓮」が展示されている、パリに来たら必ず訪れたいオランジュリー美術館
計8枚の「睡蓮」の作品を展示する楕円形の展示室が有名です
モネの他にも、同じく印象派のルノワール・セザンヌ、近代フランス絵画のピカソ・ゴーギャンといった巨匠の作品が展示されています
今回は、パリ・オランジュリー美術館の行き方・チケット購入・入場・作品紹介といった観光情報を徹底的にご紹介します!
アクセス
中央にオベリスクが立ち美しい噴水が設置されているコンコルド広場に隣接するチュイルリー公園内にあるオランジュリー美術館
左右に同じような建物が2つあり、北側にあるのがジュ・ド・ポーム美術館、南側のセーヌ川沿いに建っている建物がオランジュリー美術館です
メトロ1号線/8号線/12号線「Concorde(コンコルド)駅」から徒歩5分の場所にあります
オルセー美術館からは徒歩10分のため、はしごで美術館鑑賞することができます
入場は朝一番
オランジュリー美術館は、ルーヴル美術館と異なりコンパクトな美術館のため入場できる人数に限りがあります
混み合っている際は入場制限があり、閉館時間に近くなると閉館前に入場を取りやめることがあります
そのため確実に鑑賞するために、朝一番に入場することをおすすめします
チケット
オランジュリー美術館建物に入ったところに、チケット売り場があるのでここで購入します
<料金>
- 26歳以上:9ユーロ
- 18~25歳:6.50ユーロ
- 18歳未満:無料
<セットチケット>
オルセー美術館とのセット:16ユーロ
ジヴェルニー・モネの家とのセット:18.5ユーロ
毎月第一日曜日は無料
パリ市内/近郊の観光スポットは、第一日曜日になると無料で入場することができます
オランジュリー美術館もその一つです
もし毎月第一日曜日にパリに滞在していれば、機を逃さないためにチェックしておきましょう
もちろん無料開放で長蛇の列が予想されるので、朝一番に訪れたりして時間に余裕をもって計画を立てましょう
<毎月第一日曜日 無料開放施設>
オルセー美術館
オランジュリー美術館
国立近代美術館/ポンピドゥー・センター
クリュニー中世美術館
ピカソ美術館
ドラクロワ美術館
ギュスターヴ・モロー美術館
ギメ東洋美術館
建築・文化財博物館
ケ・ブランリー美術館
シャイヨー宮
<10月~3月第一日曜日 無料開放施設>
ルーヴル美術館
ロダン美術館
パリ・ミュージアム・パスの購入
パリ・ミュージアム・パスは、ルーヴル美術館のほかパリ市内・近郊の美術館・博物館といった観光スポットに無料で入場できるパスポート
パリ滞在中に、3~5の対象施設を訪問すれば元が取れるお得なパスポートです
<パリ・ミュージアム・パス対象施設>(2019/10現在)
・ルーブル美術館(火)
・凱旋門
・ヴェルサイユ宮殿とトリアノン(月)
・オルセー美術館(月)
・パンテオン ・ヴァンセンヌ城
・オランジュリー美術館(火)
・コンシェルジュリー
・フランス国立考古学博物館(火)
・ポンピドゥー・センター/国立近代美術館(月)
・サント・シャペル教会
・シャーリ修道院
・贖罪教会 (4~9月: 日~月 / 10~3月: 日・月・水)
・ル・ブルジェ航空宇宙博物館(月)
・クリュニー国立中世美術館(火)
・パリ下水道博物館(木・金)
・シャンティイ城(火)
・ロダン美術館(月)
・シテ建築遺産博物館(火)
・フォンテーヌブロー宮殿(火)
・ギュスターヴ・モロー美術館(火)
・メゾン・ラフィット城(火)
・ウジェーヌ・ドラクロワ美術館(火)
・ポール・ロワイヤル博物館(火)
・ニシム・ド・カモンド美術館(月)
・ランブイエ城(火)
・ピカソ美術館(月)
・フランス軍事博物館/ナポレオンの墓
・エクアン城国立ルネサンス美術館(火)
・レリーフ地図の博物館(第1月曜)
・ムードンのロダン美術館(月~木)
・ケ・ブランリ美術館(月)
・レジスタンス解放博物館(第1月曜)
・サン=ドニ大聖堂(日)
・ギメ東洋美術館(火)
・国立移民史博物館(日・月)
・サヴォア邸(月)
・アラブ世界研究所(月)
・セーブル陶磁器博物館(火)
・ユダヤ歴史美術館(月)
・科学技術博物館「発見の殿堂」(月)
・コンピエーニュ城美術館
・シテ科学産業博物館(月)
・モーリス・ドニ美術館(月・火)
・パリ装飾美術館(月)
・パリ工芸博物館(月)
・ピエールフォン城
・パリ服飾美術館(月)
・シネマテーク・フランセーズ(月)
・マルメゾン城(火)
・音楽博物館(月)
・シャン・シュル・マルヌ城(火)
・広告博物館(月)
※()内は定休日
オランジュリー美術館の由来
「オランジュリー」は、果物の「オレンジ」がその名前の由来
19世紀中ごろ、ナポレオン三世が今のオランジュリー美術館のあるチュイルリー宮殿の庭園にあった枯れそうになっているオレンジの木を見て、オレンジの木を保護するために主席建築家「フィルマン・ブルジョワ」温室を作らせます
その後オランジュリー美術館の場所は、オレンジの貯蔵庫や様々な催しものの会場として使われます
1921年には企画展用の国立博物館に割り当てられることとなり、オランジュリー美術館のもととなります
当時クロード・モネは着手していた作品「睡蓮」の展示のため、自然の光が差し込む明るいパノラマ展示室を探していました
モネの友人で当時のフランス大統領がモネの要望に応え、建築家カミーユ・フェーブルに設計させたのがオランジュリー美術館
オランジュリー美術館が完成したのはモネの死後数年経ってのことでした
その後、ポール・ギヨームやジャン・ヴァルテールといった他の芸術家の膨大なコレクションがオランジュリー美術館に寄贈されるようになります
増える所蔵品の展示スペースを確保するため、1960年にオランジュリー美術館は改装工事を行います
しかし改装工事ではオランジュリー美術館の建物は2階建てとなり、睡蓮の間から自然光がなくなってしまいます
その後睡蓮の間から自然光を取り戻すため2000年に大工事が着工され、2006年に改装が完了
モネの希望の通りに天井窓から自然光が取り込まれる空間がよみがえりました
睡蓮 パノラマ展示室
オランジュリー美術館に入場してまっすぐ進んだところ、地上階に二つの楕円形の大広間があります
大広間は2つあり、ここにクロード・モネ作「睡蓮」の大連作が展示されています
大広間の中央に楕円形のベンチが置かれているので、座りながらゆっくり「睡蓮」を鑑賞することができます
天井がガラス張りで自然光が降り注いでおり、美術館には珍しいまるでジヴェルニのモネの庭の池にいるような空間です
展示されている睡蓮は22枚のパネルからなり、一部屋に4枚ずつ計8枚の絵が展示されています
8つの連作は、実は自分の庭で直接風景を描写したものではありません
モネは庭の風景を写真に収めて、自宅アトリエで撮った写真を見ながら絵を描いていました
クロード・モネ とは?
クロード・モネは、食品雑貨商の息子として生まれます
幼少化は貧しかったモネたち家族は、パリを離れてノルマンディー地方で暮らします
絵をかくのが上手だったモネは、その後両親の支えもありル・アーヴル美術学校に入学
美術学校で才能を開花させ、25歳の時にパリのサロンで出店した2作が入選しました
しかしその後は苦戦が続き自殺未遂を図ったこともありましたが、その後人生の支えとなるカミーユと結婚
モネは二人の子供を授かります
しかし、妻カミーユは次男出産後に当時はやっていた結核で32歳の若さで亡くなります
モネに追い打ちをかけるように彼のパトロンが破産し、パトロンの妻・アリスと彼の子供たちを残して夜逃げしてしまいます
その後モネは、自分の子供とアリスと彼女の子供たちを連れてジヴェルニーへ移ります
はじめのうちは借家暮らしでしたが、後に絵画作品が売れるようになるとジヴェルニーに土地を購入します
モネは20年の歳月をかけて池のある庭を造り、モネが好きだった葛飾北斎の浮世絵をもとに彼の庭に日本風の太鼓橋をかけました
かの有名なジヴェルニーにあるモネの庭です
モネは生涯、睡蓮の連作を200点以上制作しました
オランジュリー美術館 所蔵品
オランジュリー美術館には、モネ以外にも多くの作品を所蔵しています
美術収集家であったジャン・ヴァルテールとポール・ギヨームのコレクションがフランス国家に寄贈した近代絵画が展示されており、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソ、ルノワール、ルソーといった近代絵画の巨匠たちの作品が見られます
情報 オランジュリー美術館
住所
Jardin des Tuilleries 75001 Paris
TEL
(01)44778007
駐車場
なし
営業時間
9:00~18:00
※入場:閉館45分前まで
定休日
火曜日
休業日
5/1、7/14、12/25
公式サイト
http://www.musee-orangerie.fr/
所要時間目安
2時間程度
入場料
26歳以上:9ユーロ
18~25歳:6.50ユーロ
18歳未満:無料
※毎月第1日曜日は無料
オーディオガイド
5ユーロ(英語、日本語、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、中国語)
クレジットカード
Visa,Master
入場時の注意事項
服装:カジュアル
年齢制限
なし
事前予約
個人:望ましい
団体:望ましい
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