皆さん、こんにちは
台湾を初めて訪れたら必ず行きたい”台湾・国立故宮博物院”
国立故宮博物院の敷地面積は9500㎡と大きく、中国歴代王朝の美術的・歴史的価値の非常に高い収蔵物を保持し、
- フランス・ルーブル美術館
- アメリカ・メトロポリタン美術館
- ロシア・エルミタージュ美術館
- イギリス・大英博物館
と並び、世界四大博物館の一つとされています
台湾・国立故宮博物院のコレクションは非常に高品質で、その数は実に70万点
一般に展示されているのはその一部である6000~8000点で、定期的に展示作品が入れ替えられています
そして2015年には、なるべく多くの所蔵品を展示するために台南に別館(南院)が建てられました
Contents
故宮とは?
故宮とは中国の明・清王朝の宮殿のことを言い、現在では中国・北京にある紫禁城を指します
1925年のクーデターにより、清王朝最後の皇帝「溥儀」紫禁城を去ります
皇帝がいなくなった宮殿内にある歴代王朝が集めてきた多数の美術品や資料を、一般市民に公開したのが故宮博物院の始まりです
その後中国では、蒋介石率いる中華民国国民党と毛沢東率いる革命は中国共産党との戦いが勃発
中華民国国民党は破れ蒋介石は台湾へ撤退します
過去の歴史遺物を否定する毛沢東による骨董品の破壊を恐れた蒋介石は、台湾に撤退する際に多くの歴代王朝美術品を台湾へ持ち込みます
それら歴代中国王朝の美術品を一般に公開しているのが、現在の台湾・国立故宮博物院なのです
アクセス 国立故宮博物院
国立故宮博物院は台北中心部から少し離れたところにありますが、地下鉄やバスを使い1時間ほどでアクセスすることができます
アクセス その1
台北駅から淡水信義線(Red Line)の淡水方面の地下鉄に乗車します
6駅目の士林駅で下車します
進行方向進んで大通りに出たところにバス停があるので、「255」「304」「815」のバスに乗車します
士林駅のバス停 ↓
国立故宮博物院前(National Palace Museum)で下車します
アクセス その2
台北駅から西へ徒歩10分のところにある北門駅(Beimen)から乗り換えなしのバス「304」が出ています
※バス停は大通りの両側にありますが、大通りの東側(北方面)のバス「304」に乗ります
料金は30元(NTD)で、ICカードは乗車時・下車時ともにタッチが必要です
現金の場合は先払いで、おつりは出ないので注意が必要です
国立故宮博物院前(National Palace Museum)で下車します
入場
路線バスを降りたら階段を登ります(右手にはスロープもあります)
門の前に到着したらそのまま広い通りを通ってもいいですが、夏の暑い時は左手の木陰歩道で建物まで向かうことができます
1階入り口に入ったら、左右にあるチケット売り場でチケットを購入します
現金やクレジットカードのほか、台湾のICカード(悠遊カード)でも支払いができますよ
一人:350元(NTドル)
右手奥にはコインロッカーがあります
鑑賞に邪魔になる大きな荷物や液体物は持ち込みができないので、預けておきましょう
※鑑賞エリアには、ウォーターサーバーがあるので水の心配はいりません
館内は写真撮影OKです
但し、フラッシュや三脚・自撮り棒は使用できないので注意してください
チケットを見せて、簡単なセキュリティーチェックをしたら鑑賞スタートです
五大宝物
国立故宮博物院に来たら見逃せない五大宝物をまずチェックしておきましょう
3階から見ていきましょう
翠玉白菜
翠玉白菜(すいぎょくはくさい)は、国立故宮博物院の中で最も注目される展示品
清朝時代の皇帝「光緒帝」の妃が嫁入りした際に持参したものとされていますが、作者は不明です
元もとは紫禁城の英和殿にありました
人の手で着色されているわけでなく、ヒスイの自然の色合いを活かしており、白菜の葉の緑と城がとてもみずみずしい見事な表現です
緑の葉の部分をよく見ると、2匹の昆虫が彫られています
キリギリスとイナゴと考えられています
キリギリスとイナゴの白い部分は純潔を意味し、当時白菜と昆虫の組み合わせは縁起物として人気がありました
肉形石
玉髄という石を東坡肉(トンポーロー)という豚の角煮に模して彫刻
清朝時代には皇帝の寝室に飾られていました
素材は瑪瑙(メノウ)で、長い年月をかけて細かな結晶が集まった石でさまざまな色や模様が現れる特徴があります
瑪瑙の自然の色合いと供の表面を染色し、本物の豚の角煮そっくりに見事に彩られています
毛公鼎
約2800年前の周王朝時代の作品
甕型の青銅器で、重さは34.7Kg
「鼎」は足が3本ついた土器の中でも足部分で、3本の足は獣の姿をかたどったもの
当時よく用いられたデザインです
周王朝復興に功労があった毛公一族を讃えるものでした
周囲には32行479文字もの銘文が刻まれ、現存する中国古銅器の中では最も長文
古代の歴史を知るための貴重な資料となっています
明文の詳細は、展示室の壁に記されています
雕橄欖核舟
雕橄欖核舟(ちょうかんらんかくしゅう)は、清の時代の宮廷職人によって制作された彫刻です
オリーブの種を素材に彫刻されており、高さ1.6cm × 幅3.4cmの極小の作品
船を象った作品をじっくり見ると、8人の船乗りがおり、それぞれの人物の動きや表情が細かく表現されていて見事です
船底には300字からなる漢文が全文彫られています
拡大鏡が置いてありますので、細部まではっきり見ることができます
彫象牙透花雲龍紋套球
彫象牙透花雲龍紋套球は、象牙から作られた細かな装飾が施された小さな球体の作品
清の時代に広東で1本の象牙から作り出された象牙細工で、親子三代実に80年もの歳月をかけて作られたとされています
正面に彫られた人々の表情や動作、何匹もの竜の姿には圧巻です
丸い穴の中をよく見ると、球体の中にさらに小さいサイズの球体が透かし彫りされています
実際には小さくて見えませんが、この中にはさらに24もの球体が同じように彫られているそうです
制作方法が最近では解明されつつありますが、その方法が解明されたとしても再現不可能で超絶技巧な作品です
食事・お土産
鑑賞に疲れたら、館内1階にあるレストラン・カフェで休憩することができます
※鑑賞エリアから出るときは、再入場用のスタンプを手に押してもらいましょう
そしてエスカレーターを降りた地下1階の左手には、お土産屋さんがずらりと並んでいます
お目当てのお土産がきっと見つかります
情報 国立故宮博物院
住所
台北市至善路二段221號
TEL
(02)28812021
駐車場
有(有料)
営業時間
故宮博物院:8時30分~18時30分(金・土曜は~21時)
至善園:4~10月は8時30分~18時30分、11~3月は8時30分~17時30分
定休日
故宮博物院:なし 至善園:月曜
年齢制限
なし
公式サイト
所要時間目安
3時間以上
入場料
大人:350NTドル
子供:無料
シニア(65歳以上):75NTドル
団体:320NTドル
※子どもは18歳未満(国籍問わず)、身分証明書(外国籍:パスポート原本)を提示
※団体は10名以上から
事前予約
個人:不要
団体:不要