皆さん、こんにちは
はるかかなたまで広がるトスカーナの草原 ”オルチャ渓谷”
のどかな農村地帯に広がる心癒される緑とところどころ顔をのぞかせる杉の木立の美しい光景は、世界の様々な映像背景として使われています
パソコンの壁紙に、草原に杉の木立のある風景を見たことがあるかと思います
「この美しい風景はいったいどこだろう?」と思ったこともあると思いますが、この風景はイタリア・トスカーナ地方の高原にあるオルチャ渓谷です
実際にこの光景が存在するんですね!そして自分の足で行くことができます!
私もこの美しい景色をこの目で見てみたいと思い、イタリア滞在中に立ち寄ることにしました
今回は、オルチャ渓谷と周辺にある街の見どころ・アクセス方法といった観光情報を徹底的にご紹介します!
オルチャ渓谷
トスカーナを代表する美しい草原の風景が広がるオルチャ渓谷
実は13世紀まではこの土地は粘土質の土壌で、農作物が育たない不毛の土地でした
当時の地主と農家などのこの土地に住む人々の手により、農業や畜産が盛んになり現在の緑あふれる土地に変わっていきました
人々が開拓した緑がどこまでも続くオルチャ渓谷は、東京23区とほぼ同じ600㎡あります
後の中世には、ルネサンス絵画にもオルチャ渓谷を代表とするトスカーナの風景が登場します
糸杉の道しるべ
トスカーナの草原の中にスラっと立つ木は糸杉
上に伸びている糸杉はオス、横に広がっている糸杉はメスで、それぞれバランスよく植えられています
これらの糸杉の並木道は現在では道路に沿って並んでいますが、かつては巡礼者の道しるべとして北ヨーロッパからローマまで続いていました
ワインとチーズ
13世紀の人々によって開墾されたオルチャ渓谷の土地は、現在では農耕に適した肥沃な土地となっており、それ故にオルチャ渓谷で育てられた農産物や畜産物はイタリアの名産品となっています
オルチャ渓谷の緑の丘にはオリーブやブドウが栽培されています
特にオルチャ渓谷の街モンタルチーノのワインはトスカーナ地方で最高級といわれています
またオルチャ渓谷で育てられた羊のミルクで作られたペコリーノ・チーズが有名です
ルネサンス絵画のモデル
600年前から守り続けられているオルチャ渓谷の眺めは、ルネサンスの有名画家を魅了してきました
そのためオルチャ渓谷の自然の風景は、ルネサンス絵画の名画にも描かれています
同じトスカーナ地方にある芸術都市フィレンツェのウフィツィ美術館に所蔵されているレオナルド・ダ・ヴィンチ作「受胎告知」、そしてラファエロ・サンティ作「ひわの聖母」の背景にはトスカーナ地方の自然豊かな背景が描かれています
またパリのルーブル美術館に所蔵されているレオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」にもオルチャ渓谷の背景が描かれています
オルチャ渓谷の小さな街
オルチャ渓谷には中世の趣をそのまま残した小さな町がたくさん残っています
ピエンツァ
1996年に世界遺産に登録されたピエンツァは、人口2000人の小さな街
ピエンツァからローマ法王・ピウス2世が生まれたことにより、ピエンツァでは都市計画構想が反映され、ピウス2世が帰郷した際に使用していたピッコロミニ宮殿があります
小さい宮殿と訳されるピッコロミニ宮殿は、ピエンツァの街の小ささからはとても大きな宮殿です
モンタルチーノ
モンタルチーノは石で作られた街で、中世に近郊のシエナの要塞として発展しました
モンタルチーノで注目なのはワイン
モンタルチーノはトスカーナの中でも最高級のブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産地
モンタルチーノの周辺を眺めると一面がブドウ畑でワインの生産者は200を超えます
モンタルチーノで有名な食べ物は、イノシシやシカといったジビエです
モンタルチーノのアクセントの強い赤ワインとジビエはとても良く合うそうです
オルチャ渓谷 アクセス
オルチャ渓谷へアクセスする方法でおすすめなのは、フィレンツェを起点としたレンタカー又はハイヤー手配です
フィレンツェから公共交通機関を使ったアクセスも可能です。
しかしオルチャ渓谷の街ピエンツァまでの所要時間は約4時間の長時間に加え電車とバスの乗り換えが2~3回あるため、時間のロスと不労の蓄積が大きいため、あまりおすすめできません
レンタカー
レンタカーのアクセスであれば、乗り換えなどもなくスムーズに移動することができます
オルチャ渓谷の街ピエンツァやモンタルチーノには、パ^キングもあるので安心してアクセスできます
<ピエンツァ 駐車場>
<モンタルチーノ 駐車場>
ハイヤー
右側通行のイタリアの道を自分で運転するのは怖いという場合は、ハイヤーが便利です
価格が高いのが欠点ではありますが、プライベートで手配すればオルチャ渓谷の良い景色のところで何度も停まってくれるため、写真撮影にはもってこいです
おすすめのハイヤーは、日本人経営で接客も丁寧な上、他のプライベートハイヤーに比べ格安の「Easy Firenze」がおすすめです
Easy Firenzeでは日本人観光ガイドの女性が経営しており、イタリア人の旦那さんが運転してくれます
信頼できる日本人が個人経営でプライベートツアーを提供しているのは、安心感があります
私はオルチャ渓谷に行くのに「Easy Firenze」のプライベートツアーを利用させていただきました!