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パリ・モンマルトル”サクレクール寺院”|行き方・見どころ・入場を徹底解説!

皆さん、こんにちは

モンマルトルの丘にそびえる白いドームが美しい ”サクレクール寺院”

標高130mにあるサクレクール寺院は、パリのいたるところからその容姿を目にすることができます

今回は、パリ・モンマルトルにある”サクレクール寺院”の行き方・入場・見どころといった観光情報を徹底的にご紹介します!

 

 

芸術家の街 モンマルトル

パリ市内が一望できる絶景スポットのモンマルトルの丘は、観光客や恋人達のデートスポット

そんな絶景スポットのモンマルトルの丘は、絵描きさんもたくさんいます

 

かつてモンマルトルには、ピカソやモディリアーニといった有名画家がアトリエを構えていました

モンマルトルは、フランスの歴史と芸術を触れることのできるパリの街を一望できる芸術家の街として今も愛されています

 

サクレクール寺院 歴史

サクレクール寺院が建設される1500年近く前、寺院の建つ丘には古代ローマ神殿があり、古代ローマの神の名をとって”メルクリウスの丘”と呼ばれていました

3世紀、パリにキリスト教の布教にやってきた宣教師”サン=ドニ”は、ローマ帝国によるキリスト教の迫害に遭い殉教します

 

その後サン=ドニはパリの守護聖人となり、サクレクール寺院が建つ丘は「殉教の丘(モン・デ・マルティール)」から”モンマルトルの丘”と呼ばれるようになりました

 

パリ・コミューンの蜂起

1871年にフランスの敗北の形で終わったプロイセン・フランス戦争の後、パリ・コミューンが蜂起します

政府軍とパリ・コミューンの戦闘で、犠牲者は一週間で3万人以上、多くのパリ市民が虐殺されました

 

当時のパリ大司教”ジョセフ・イッポリト・ギベール”は、戦争の犠牲者を弔うことを目的に、サクレクール寺院建設の構想を立てます

その後サクレクール寺院は40年の歳月と、4000万フランの費用をかけて建設されました

 

「サクレクール」という言葉

”サクレクール(Sacré-Cœur)”は、「聖なる心臓」を意味します

イエス・キリストに捧げ、守護として祀っていることを意味しています

 

サクレクール寺院 建築様式

大聖堂の建物は幅35m、奥行き85mあり、一番大きい白く輝くドームは高さ55m、直径16mあります

 

サクレクール寺院は、現代的なきちんとした基礎工事が行われています

その理由はサクレクール寺院の建つモンマルトルの丘の地盤です

 

モンマルトルは元々、古代ローマ時代の採石場でした

柔らかい石灰岩でできた丘は地盤が悪く、丘の上に巨大な聖堂を建てるためにしっかりとした基礎を作る必要がありました

 

深さ33mの井戸を83本も掘って、その中にコンクリートを充填することで地盤を改良していきました

 

ロマネスク・ビザンティン様式

サクレクール寺院を設計したのは、建築家・修復建築家として活躍した”ポール・アバディ”でした

 

サクレクール寺院建設のコンペティションを勝ち抜いたアバディは、コンスタンティノープル(イスタンブール)のアヤソフィア寺院やヴェネツィアのサンマルコ寺院にインスピレーションを受けてロマネスク・ビザンティン様式の大聖堂を設計します

サクレクール寺院の白いドームは、パリの教会の中でもひときわ異彩を放っています

 

アクセス

サクレクール寺院の最寄り駅は、地下鉄2号線「Anvers(アンヴェール)駅」

アンヴェール駅を出て、北へ坂を上る途中の「Rue de Steinkerque(ステンケルク通り)」の両側には、観光客向けのお土産屋さんが軒を連ねています

 

ステンケルク通りを抜けると、その先の丘の上にサクレクール寺院が姿を現します

サクレクール寺院まで続く公園は急な坂になっており、長い階段を登る必要があります

階段ではその都度、異なる角度から見るサクレクール寺院の姿をカメラに収めることができまず

 

<アンヴェール駅~サクレクール寺院> Googleマップで見る

 

坂がつらい場合は、ケーブルカーに乗る

もし足に自信がない場合は、向かって左にあるケーブルカー(Funiculaire)でサクレクール寺院まで手軽に移動することができます

 

料金 1.7ユーロ(メトロチケット/定期券可)

所要時間 2分(5~10分間隔)

 

モンマルトル 治安

サクレクール寺院のあるモンマルトルは、パリの中でも治安の悪い地域です

集団スリや詐欺、押し売りなどが横行しています

 

手荷物は体の前に持って盗まれないように警戒し、押し売りなどには毅然と無視をしましょう

また夜を出歩くのは危険な場所なので、控えましょう

 

正面ファサード

正面ファサードの中央にはキリスト像、その両側には二体の騎馬像があります

 

中央のキリストは、片手でパリの街を祝福し、もう一方の手で彼の心を表しています

キリストの両側の銅像は、向かって左が聖王ルイ9世、右が聖女ジャンヌダルクです

 

また聖堂の裏手からは、鐘楼とドームの間に竜を退治する大天使ミカエルの像が見られます

 

正面扉 タンパン

正面扉上に位置するレリーフをタンパンと言います

入場前に一度足を止めて、美しいタンパンを見てみましょう

 

左のタンパンには、キリストの死を確認するためにわき腹に槍をさす兵士ロンギヌスと、モーセが岩を杖でたたいて水を出すという旧約聖書の重要な場面が描かれています

中央のタンパンには、パンを増やして分け与えるというキリストの奇跡の場面と最後の晩餐の場面が描かれています

右のタンパンには、復活したキリストの傷に触れるトマスが描かれています

 

 

セキュリティチェック

サクレクール寺院内に入る前にセキュリティチェックが行われます

旅行シーズンは長蛇の列となり、入場に1時間を要することもあります

 

時間に余裕をもって見学しましょう

 

寺院見学 マナー

サクレクール寺院は、人気の観光スポットであると同時に宗教施設です

男女問わず防止やフードなど頭を覆うものは外して、肌を露出するような服装は控えましょう

 

サクレクール寺院には世界中から多くの巡礼者が訪れます

熱心にお祈りする信者の方々の邪魔にならないように、静かに鑑賞します

 

サクレクール寺院では、フラッシュを使わなければ写真撮影をすることができます

 

ミサの時間

サクレクール寺院では、毎日ミサが行われています

ミサの最中は見学ができないので、予め時間を確認しておきましょう

 

月~金曜日 7:00、11:15、15:00(金のみ)、18:30、22:00(登録信者のみ)

土曜日 7:00、11:00、22:00(登録信者のみ)

日曜日 7:00、11:00、18:00、22:00(登録信者のみ)

 

マップ 見学ポイント

サクレクール寺院の見学ポイントのマップをまとめました

マップタイトル右「お気に入り(☆印)」を押せば、スマホのGoogleマップアプリで参照しながら見学できます!

 

ぜひ、ご活用ください。詳しい登録方法はこちら

詳しく見る
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二聖人のステンドグラス

正面左側の扉から寺院内に入るとまず目にするのが、二人の聖人が描かれた二枚のステンドグラス

ひとりは聖テレーズ、もう一人は聖フーコー

 

聖テレーズは1925年、聖フーコーは2005年と比較的最近になってから聖人に列せられ、寺院を訪れる巡礼者の信仰のモデルとなっています

二人ともに体の中心には赤いハート「聖なる心臓(サクレクール)」があり、バラ色の心臓が聖人の証として描かれています

 

小礼拝堂

左側の通路を進むと、きらびやかな金色のモザイク画と聖水盤が見られます

サクレクール寺院の成り立ちが物語られています

 

中央祭壇を挟んで反対側にも同様のモザイク画と聖水盤が見られます

 

聖水盤の先を進むと、小礼拝堂があります

象嵌の装飾が施された大理石の作で覆われた両脇には、大きな美しいモザイク画が見られます

 

書店

サクレクール寺院内には、小礼拝堂の先に書店があります

この書店には、キリストやベネディクト修道会関連の書籍のほか、サクレクール寺院のガイドブックが販売されています

 

サクレクール寺院について詳しく書かれた書籍がたくさん販売されている貴重な書店です

※定休日 毎週月曜

 

天井モザイク画

寺院の中央に向かいひときわ目を引くのが、正面天井に描かれたキリスト昇天のモザイク画です

サクレクール寺院特有の高さ55m、直径16mのドーム一面にモザイク画が描かれています

 

天井モザイク画の文章には、「悔い改めたフランスを聖なるイエスの御心に捧げる」というサクレクール寺院建設の意志が書かれています

キリストを中心に様々な人物の姿が描かれており、キリストの左側にはカトリック教会のオマージュ、右はフランスのオマージュが描かれています

 

ロープで区切られたエリアへは、イスに静かに座れば立ち入りは問題ありません

 

聖マリア小礼拝堂

聖堂内をさらに奥に進み祭壇の真裏にあたる場所には、サクレクール寺院二つ目の天井モザイク画で知られる聖マリアの小礼拝堂があります

 

中央の祭壇には、幼子イエスを抱いた聖母マリアが祀られています

聖母の頭上にあるのは、聖母マリアの昇天を描いたモザイク画があり、金色の光の中で6天使に導かれ天へ昇る聖母マリアが美しく描かれています

 

聖マリアの小礼拝堂の真向かいには、聖ペテロの銅像があります

聖ペテロはキリストから授けられた天国の鍵を手に持っています

 

生前足の不自由であったペテロの足には、訪れた人が触れたりキスをしたりして祈りを捧げてきたため、つるつるになっています

 

ドーム展望台

エッフェル塔に次ぐ第二の展望スポットとして人気のサクレクール寺院屋上ドーム展望台

 

大聖堂の正面左手に「Dome」と書かれた標識を頼りに入口へ向かい、チケットを購入します

300段もの細いらせん階段をひたすら上がれば、標高130mの丘の上に建つ高さ83mのドームからパリの街を見下ろす素晴らしい景色が待っています

 

360度のパノラマ展望台のため、エッフェル塔やモンパルナスタワーをはじめとしたパリ市内の景色はもちろん、北側に位置するサン=ドニの街も見ることができます

 

情報 サクレクール寺院

住所

35 Rue du Chevalier de la Barre 75018 Paris

TEL

(01)53418900

駐車場

なし

営業時間

6時~22時30分
ミサ中は入場不可

定休日

なし

年齢制限

なし

公式サイト

http://www.sacre-coeur-montmartre.com/

所要時間

30分未満

入場料

寺院内 無料

ドームと地下聖堂 17歳以上8ユーロ、4~16歳5ユーロ、4歳未満無料

事前予約

個人:不要
団体:不要

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