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パリ・オペラ座”ガルニエ宮”|行き方・入場・見どころを徹底解説!

皆さん、こんにちは

 

フランス・パリの有名観光スポット オペラ座”ガルニエ宮”

外観や内装ともに多くの彫刻や絵画で装飾された絢爛豪華なネオ・バロック様式で建築されたガルニエ宮は、パリのシンボルとなっています

 

今回は、パリ・オペラ座”ガルニエ宮”の行き方・入場・歴史・見どころなどの観光情報を徹底的にご紹介します!

 

 

ガルニエ宮 歴史

フランス革命後の19世紀のパリ

フランス市民が権利を主張して蜂起することが相次いでおり、政治が不安定な時期でした

また、生活環境・都市衛生も悪く、病気や疫病が蔓延していました

 

パリの環境改善に向け、パリの政治家オスマンは当時の大統領ナポレオン三世の構想に沿って、パリの街の大改造を始めます

 

ガルニエ宮 パリ大改造の象徴

当時のパリには細い道が多く、市民による暴動を抑えるための政府軍の介入を阻んでいました

”壊し屋”とも呼ばれた政治家オスマンは、入り組んだ路地を壊して凱旋門を中心に放射状に大通りを造り、馬車の行き来をスムーズにし有事の際に政府軍が動きやすくなりました

 

またパリに上下水道を整備し、学校を建設して、市民が住みやすい街へと変貌させました

この一連のパリの整備は、のちに”パリ大改造”といわれています

 

パリ・オペラ座”ガルニエ宮”はパリ大改造の一環として建てられ、代表的な建築物として現在に至るまで残り続けています

 

ガルニエ宮 名前の由来は建築家

1860年にナポレオン三世の命により、バレエと音楽の学校として新しい建物を建築するためのコンペティションが開催されます

170以上の建築家によるデザインの応募がある中、佳作に6点が選ばれ、最後に採用されたデザインが当時は無名の建築家であった35歳の”シャルル・ガルニエ(Charles Garnier)”でした

 

19世紀にお隣のイギリスでオペラが人気娯楽となる中、パリに新しく作るオペラ座は収容人数をできるだけ増やすことが課題でした

シャルル・ガルニエは大観衆を収容できる設計案をコンペティションで提示することにより、当時の課題を克服できるものとして評価されました

 

1861年に着工し、完成に15年を要したガルニエ宮

完成した時には、パリ大改造の構想を立てたナポレオン三世はこの世を去っていました

 

ガルニエ宮 外観

ガルニエ宮は、ネオ・バロック様式で絢爛豪華な装飾と重厚なデザインが特徴的です

 

ガルニエ宮の圧倒する外観の制作に携わったのは、14人のモザイク画家と73人の彫刻家と言われています

 

偉大な音楽家の彫像

正面ファサードの2階部分には、歴代の偉大な音楽家の彫像が並んでいます

左からイタリアオペラ作家の”ロッシーニ”、交響曲第三番「英雄」を作曲した”ベートーヴェン”、真ん中には音楽の天才”モーツァルト”、その右には19世紀を代表するオペラ作曲家”スポンティーニ”・”マイヤベーヤ”・”アレヴィー”が並びます

 

黄金の女神像

ファサード上部の左右にはギュメリー作の黄金の女神像が見られます

向かって左側の像は「ハーモニー(調和)」、右側の像は「ポエジー(詩)」を意味し、それぞれの脇にはペガサスの銅像が配置されています

 

アポロン像

 

実際の舞台と観客席の上にあたる緑色のドームには、喜劇と悲劇の彫刻が見られます

そしてその中央には、音楽をつかさどり芸術を保護する神であるアポロンが、空に向けた金色の竪琴を掲げて佇んでいます

 

それでは、ガルニエ宮内部に入っていきましょう

 

アクセス

地下鉄3号線/7号線/8号線の「オペラ駅(Opéra)」で下車し、ガルニエ宮正面左側(西側)に一般入場口があります

 

<オペラ駅~ガルニエ宮> Googleマップで見る

 

ガルニエ宮 チケット購入

ガルニエ宮西側の一般入場口でセキュリティーチェックを受けたら、「Billetterie(チケット売り場)」の窓口の列に並び、チケットを購入します

英語表示が問題なければ、隣の自動販売機でもチケットを購入できます(※クレジットカードのみ)

 

入場料金

26歳以上 14ユーロ

12~25歳 10ユーロ(パスポート提示)

12歳未満 無料(パスポート提示)

 

オンライン事前購入も可能

ガルニエ宮では、前もってオンライン上でチケットを購入できます

ガルニエ宮の窓口はそこまで混み合うことはありませんが、効率よく刊行したい場合は事前購入がおすすめです ↓

 

公式サイト(英語)

https://www.operadeparis.fr/en/visits/buy-your-tickets

 

購入したオンラインチケットは、プリントアウトして当日係員に提示しましょう

 

見学ツアー 受付

ガルニエ宮では、見学ツアーも実施されています

チケット購入窓口のフロアにある見学ツアーカウンターで申し込みができます

 

ガイドツアー料金

26歳以上 17ユーロ

10~25歳 12.5ユーロ(パスポート提示)

10歳未満 9.5ユーロ(パスポート提示)

 

開始時間

英語ガイドツアー 11:30, 14:00, 15:30

フランス語ガイドツアー 11:30, 14:30

 

オーディオガイドは、チケット売り場の奥にある貸出カウンターで借りることができます

レンタルの際に、クレジットカードかパスポートを預ける必要があります

オーディオガイドと一緒に渡される紙は失くさずに、返却時まで持ち歩きましょう

 

見学できない日に注意

特別公演などの関係で、臨時休業日となる場合があります

公式サイトから、見学できない日を確認できますので、予め確認しておきましょう

 

臨時休業日時 公式サイト(英語) ↓

https://www.operadeparis.fr/en/visits/palais-garnier/useful-information

 

これ以外にも、突然のストライキやリハーサルなどの理由で見学できないことがあります

 

ガルニエ宮 大階段

 

入場してまず目に入るのが、観客たちをオペラ座へ招き入れる高さ30mの吹き抜け大広間と大階段"GRAND ESCALIER"

大階段には、イタリアでとれた白大理石がぜいたくに使われており、緑と赤のおしゃれな手すりが特徴的です

 

階段の一段一段は普通の階段より低く、裾の長いドレスとハイヒールを身に着けて来場する女性たちを意識して作られています

ガルニエ宮にとって主役は出演者だけでなく、観客たちも社交界の一員として負けてはいませんでした

 

30mに及ぶ高い天井を持つ吹き抜けを造ることができたのは、当時としては建築資材として最新だった鉄を多く使用したためでした

天井を見上げると、フランス画家”イジドール・ピルス”が描いた”アポロンの勝利”をはじめとする美しいフレスコ画が見られます

 

階段の手すりの下には、女性の彫像がランプを持っています

ガルニエ宮完成の6年後には、ランプには電気が使われるようになっていました

 

ガルニエ宮 グラン・フォワイエ

 

ヴェルサイユ宮殿の「鏡の間」に比べて圧倒的な絢爛豪華さに息を呑む大ロビー ”グラン・フォワイエ”

 

高さ18m、長さ58m、幅13mに及ぶ大広間には、工程二段に交差する豪華な大シャンデリアが目に入ります

そして上を見上げると、音楽史の実話をもとにフランス画家”ポール・ポードリー”により描かれた美しい天井画が見られます

 

柱の装飾には一つ一つに彫刻が施され、窓と反対側に配置された鏡は大広間の豪華さを膨らませています

 

グラン・フォワイエの脇にはバルコニーがあり、ガルニエ宮から延びるオペラ通りと先にはルーブル美術館を見ることができます

 

シャガールの天井画

 

いよいよオペラ座大ホールに入り天井を見上げると、有名なマーク・シャガールの天井画「夢の花束」が見られます

当時のフランス文化大臣による新しい天井画依頼に応じたシャガールは特有の色使いで、14人の偉大な作曲家とともに「白鳥の湖」や「魔笛」といった有名オペラ・バレエ作品を題材にパリの風景を描いています

 

シャガールの天井画「夢の花束」が完成後、ガルニエ宮のネオ・バロック様式と不釣り合いなどと異論が出ましたが、今となってはガルニエ宮の一部として定着しシャガールの傑作として語り継がれています

 

ホール中央 シャンデリア

 

ホール天井画の中央からは、重さ7~8トンといわれる大シャンデリアが輝いています

 

建築家ガルニエ自身によるデザインとアイデアにより造られたシャンデリアは、観客席の中央に吊り下げられることで四階最上階席から部隊を見られないのではと批判がありました

しかしガルニエの自著「ル・テアトル」には、シャンデリアによって観客席を豪華に仕立て上げる効果について述べられており、その後シャンデリアの効果はガルニエ宮の絢爛豪華さの華となりました

 

落下事故から生まれた「オペラ座の怪人」

1896年5月20日、ホールの大シャンデリアが落下し多くの犠牲者を出す大事故が起きてしまいます

経年劣化により電気コードから出火した火がシャンデリアを吊り下げるワイヤーを燃やしたことが原因でした

 

当時新聞記者であったガストン・ルルーは、この事件をドキュメンタリー風に仕上げた小説「オペラ座の怪人」を書きました

オペラ座の怪人は、ガルニエ宮5番ボックスの定期席を購入し、恋していた歌姫クリスティーヌを眺めるシーンは有名です

 

実際のガルニエ宮5番ボックスには、「LOGE DU FANTOME DE L’OPERA(オペラ座の怪人のボックス席)」と書かれていますので、ぜひ探してみてください

 

ガルニエ宮 観客席

 

ガルニエ宮の観客席は1980人収容でき、舞台にはヨーロッパ最大の450人が出演できます

 

ガルニエ宮では出演者と同様、観客も見られる側でした

ホール中央の席はボックス席からよく見えることから、着飾った女性たちが良く見られるホール中央の席を定期席として購入していました

 

舞台のカーテン

 

舞台の大カーテンは、金と赤を基調としたベルベットです

同じ色合いの観客席と同様に、舞台のカーテンはガルニエ宮をより華やかにしています

 

また大理石と漆喰で縁取られている舞台下のオーケストラピットには、当時最新技術の鉄骨が用いられています

 

ガルニエ宮 ブティック

ガルニエ宮の正面右側(東側)には、オペラ・バレエのCD/DVDが並ぶブティックがあります

またお手頃に手に入るオペラ限定のお土産も販売されているので、ぜひ立ち寄りましょう

 

情報 ガルニエ宮

住所

Pl. de l'Opera 75009 Paris

TEL

(08)92899090

駐車場

有(有料)

営業時間

10時~16時30分(7月中旬~9月上旬は~17時30分)
入場は閉館30分前まで

定休日

なし

休業日

1/1、5/1
公演スケジュールによる

年齢制限

なし

クレジットカード

VISA, MASTERCARD,American Express, JCB

公式サイト

https://www.operadeparis.fr/visites/palais-garnier

所要時間目安

1時間程度

事前予約

個人:不要
団体:要

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