皆さん、こんにちは
今回は、マグダラのマリアの歓喜の像が美しいパリを代表するカトリック教会「マドレーヌ寺院」の行き方・散策・歴史といった観光情報を徹底的にご紹介します!
アクセス
パリ8区に位置するマドレーヌ寺院は、周りに高級ブティックや高級レストランが軒を連ねています
オペラ座やオランジュリー美術館からも徒歩圏内ですので、合わせて観光するのをおすすめします
・メトロ8号線/12号線/14号線「Madeleine駅」を降りてすぐ
・オペラ座から徒歩10分
オランジュリー美術館から徒歩11分
入場
入場料は無料ですので、気軽に立ち寄ることができます
但し、ミサやコンサート開催時は入場できないので注意が必要です
マドレーヌ寺院 歴史
パリの中心部・パリ8区にあるマドレーヌ寺院
キリスト教の寺院には珍しいパルテノン神殿のような古代ギリシア建築が特徴的です
イエス・キリストの死と復活を見届けた聖母マグダラのマリアを祀る教会
聖母マグダラのマリアのことをマドレーヌを呼びます
マドレーヌ寺院は元もとは小さな教会でした
パリの発展とともにより広い空間を持つ教会が必要との考えから、18世紀半ばルイ15世によって発展するパリにふさわしい教会の建設プロジェクトが始まりました
外観からわかるとおり、古代ギリシャ様式の特殊な成り立ちの教会
外観は柱の連なるギリシャ神殿風のネオ・クラシック様式(新古典主義様式)
フランスに多数現存するゴシック様式建築とはかけ離れた建造物です
教会完成当時は、その外観や教会内の造りに対して多くの批判がありました
マドレーヌ寺院の建物は長方形でギリシャ神殿のようです
カトリック教会の建物は大抵の場合、祭壇を中心として十字架が掲げられています
本格的に着工が始まったのはナポレオン一世の時代
カトリック教会の目的とは異なる、フランス陸軍をの栄光を称えるために建設がスタートしました
ナポレオン一世は、ルイ14世が建てたアンヴァリッドへの対抗意識もあり、マドレーヌ寺院の建物を建築したとも言われています
ナポレオン一世のもとで活躍していた建築家ピエール・アレクサンドル・ヴィニョン
ギリシャ・アテネ神殿をもとに造られたフランス後期新古典主義の建物です
現在では19世紀のオスマン建築アパルトマンが立ち並ぶカルティエの象徴的存在であるマドレーヌ寺院
実際に完成したのはナポレオンが失脚した後のこと
新古典主義のギリシャ建築のマドレーヌ寺院は、カルティエと呼ばれるような高級ブティックで働く人たちのためのカトリック教会となりました
外壁の回廊
マドレーヌ寺院にやってきたら一度寺院外壁をひと回りしてみましょう
縦に溝が彫られた30mもの高さコリント式の52本の柱の存在感が特徴的です
外壁には石像を収めるためのスペースがあり、キリストの聖人の彫刻が34体収められています
聖人たちの彫刻は、柱の間から見えるように緻密に設計されています
最後の審判
南側正面の建物上部・三角形状のペディメント部分には、最後の審判の彫刻が見られます
この彫刻作品を手掛けた19世紀彫刻家アンリ・ルメールはパリ東駅のファサード、市庁舎のペディメントも手掛けています
中央にはイエス・キリスト、右側に跪くのはマグダラのマリア(マドレーヌ)です
マグダラのマリアは悔い改めを表現しており、その下には守護聖人と書かれています
マドレーヌ寺院の南側からはコンコルド広場の噴水とオベリスク、さらにその向こうにはブルボン宮殿のドームを見ることができます
正面扉のレリーフ
美しさと荘厳さが特徴的な正面扉のレリーフ
銅製扉のレリーフが左右に並べられており、イタリア・フィレンツェのドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)隣のサンジョバンニ洗礼堂にある天国の扉をモデルとしたとされています
マドレーヌ寺院の正面扉のレリーフは、十戒をテーマに作品が作り上げられています
教会内部
聖母マリアの婚礼の像
入口に小礼拝堂がある特殊なつくりをしています
ここには聖母マリアの婚礼の像があります
聖母マリア婚礼の像を制作したジュネーブ出身の彫刻家ジェームス・プラディエは、女性の姿を描くことを生涯テーマとしており数々の有名な女性像を残しています
キリストの像
聖母マリアの婚礼の像の向かいにはキリストの像があります
洗礼者ヨハネのもとにやってきたキリストがヨルダン川の水で洗礼を受ける
キリストの像を制作したフランスの彫刻家フランソワ・リュードは、エトワール凱旋門の彫刻も手掛けています
マグダラのマリアの歓喜の像
奥の祭壇にはひと際白く輝く美しい像、マグダラのマリアの歓喜の像があります
天使に持ち上げられ昇天するマグダラのマリアと二人の弟子が表現されています
12年の歳月をかけて制作されました
ドーム
マグダラのマリアの歓喜の像から視線を上に上げると、ドームに美しいフレスコ画を見ることができます
イエス・キリストと使徒たちのモザイク画があり、宣教活動に行くイエスとその弟子たちを表しています
中央にいるイエスの左側には、守護聖人であるマドレーヌ・聖マグダラのマリアが付き従う姿が描かれています
中央上部では、天に迎えられる聖マグダラのマリアが描かれています
オルガン
巨匠カヴァイエコルにより制作されたオルガン
パリに現存するオルガンの中でも3番目の大きさを誇ります
それ故マドレーヌ寺院は、パリの代表的なコンサートホールにもなっています
歴代のオルガニストには、レクイエムで有名なガブリエル・フォーレがいました
オーストリア・モーツァルト、イタリア・ヴェルディと並ぶ三大レクイエムの作曲家です
毎週、マドレーヌ寺院ではコンサートが行われています
お買物
マドレーヌ寺院の周りには、エルメスなど高級ブランド店、高級食材店や高級レストランが並んでいます
お土産屋さんもあるので、マドレーヌ寺院観光の際にはゆっくり立ち寄りたいですね
レストラン
マドレーヌ寺院の地上階には、教会には珍しく併設のレストランがあります
しかもお手頃なランチが楽しめる穴場のようなレストラン
8.5ユーロと大変良心的な価格で、前菜・メインがいただけます(※年会費7ユーロ必要)
マドレーヌ寺院の慈善活動として営業されているため、低価格でランチが提供されています
※ランチのみ営業のレストラン
近くの観光スポット
近くにはオペラ座・ガルニエ宮やオランジュリー美術館といったパリの代表的な観光スポットがあります
いずれも徒歩10分圏内に位置しているので、マドレーヌ寺院と合わせて観光を楽しむことができます
情報 マドレーヌ寺院
住所
Pl. de la Madeleine 75008 Paris
TEL/FAX
(01)44516900
駐車場
有(有料)
営業時間
9:30分~19:00
※ミサの時間は見学不可
定休日
なし
年齢制限
なし
公式サイト
http://www.eglise-lamadeleine.com/
所要時間
1時間
入場料
無料
入場時の注意事項
服装はカジュアル、但し肌の露出が多い服装はNG、帽子は脱ぎましょう
事前予約
個人:不要
団体:不要