皆さん、こんにちは
フランス北部、ノール=パ・ド・カレー=ピカルディ地方の主要都市”アミアン”にある大聖堂 ”アミアン大聖堂”
高さはフランスで最も高く、その規模はパリのノートルダム大聖堂のおよそ2倍を誇る ”アミアン大聖堂”
今回は、そんなフランスを代表する大聖堂、”アミアン大聖堂”への行き方・見どころといった観光情報を徹底的にご紹介します!
アミアン ~フランス~
アミアンは、フランス北部のノール=パ・ド・カレー=ピカルディ(Nord-Pas-de-Calais-Picardie)地方の主要都市
ノール=パ・ド・カレー=ピカルディ地方は、北にはベルギーと接するリール、西にはドーバー海峡をはさんでイギリスとつながるカレーがあります
アミアンは中世以来、繊維産業で反映してきました
そしてお隣ベルギーの影響を受けたご当地グルメも要チェックです
※グルメは、後半にご紹介します
北のヴェネツィア
アミアンは、街中に流れる美しい運河と水上庭園があることから、「北の小さなヴェネツィア」とも呼ばれています
そんな美しいアミアンの街の風景を楽しめるのが「サン・ルー地区」
アミアンに行ったらぜひ立ち寄って、散策を楽しんでください
正式名は「ノートルダム大聖堂」
1981年にユネスコの世界遺産に登録された ”アミアン大聖堂”
正式名称は「ノートルダム大聖堂」と言います
フランスには、「聖母マリアに捧げる」という意味を持つ”ノートルダム”の大聖堂が、
- パリ・シテ島 「ノートルダム大聖堂」
- パリ南部・シャルトル 「シャルトル大聖堂」
- パリ北東・ランス 「ランス大聖堂」
3つの大聖堂があり、
アミアン大聖堂は、他のノートルダム大聖堂と区別するために、”アミアンという街にある「ノートルダム大聖堂」”として名づけられました
アミアン大聖堂の歴史
アミアン大聖堂は、1220年に着工し1288年に完成しました
実に、建設期間が68年余りととても速いスピードで完成したことには驚きです
当時としては驚くほどの短さでアミアン大聖堂を完成させた理由として、
同じようなゴシック様式の大聖堂がフランス各地で建てられた経験値から、
建材として用いる石を採石場から切り出して加工し、そのまま建築現場まで運ぶなどといった、分業と流れ作業で工事の効率化が図られたためです
最も高い大聖堂
短期間で完成できたアミアン大聖堂は、
様式が統一されており、均質で均整のとれた完璧なゴシック様式建築と評価されています
アミアン大聖堂は、フランスの大聖堂の中で最も高さのある大聖堂として有名です
身廊のボールト頂点までの高さは、42.3m
建物内奥行きは全長145mとフランス一の大きさを誇ります
ファサード
「石の百科全書」と呼ばれるアミアン大聖堂
その内外には、多くの素晴らしい彫刻群があります
「石の百科全書」といわれる所以の通り、大聖堂の彫刻は、
文字の読めない多くの人々に対して、キリストの生涯や聖書の物語を教え伝え、理解してもらうために大変重要でした
特に聖堂の正面ファサードは、多くの物語が描かれており必見です
これからご紹介していきます ↓
正面中央の扉口
正面中央には、最後の審判と呼ばれる扉口があります
扉口上部の三角形部分には、最後の審判を下す怒るキリストの彫刻が描かれており、
キリストの目は、青く塗られ険しい表情をしています
現在では褐色の彫刻ですが、当時は色が鮮やかに施されていました
タンパン第一層
正面中央扉口のタンパン第一層には、中央で天秤を持っている大天使ミカエルと両隣にラッパを吹く天使が見られます
ラッパを吹く天使が死者をよみがえらせ、死者と行けるものがともに最後の審判を受けています
大天使ミカエルが天秤でひとり一人の魂の重さをはかり、天秤の左側が傾けば天国へ、右側が傾けば地獄へ落ちるという何とも厳しい場面です
タンパン第二層
正面中央扉口のタンパン第二層には、天国へ行くものと地獄へ落ちるものが彫刻で描かれています
洋服を着ている者たちは天国へ、裸で泣き叫ぶ者たちは地獄へ落ちている様子が描かれています
扉中央口
扉中央口には穏やかな表情のキリストが描かれ、上部に描かれる最後の審判のキリストの険しい表情と対比することができます
キリストの周りには囲むように、キリストの使徒・預言者の像が左右に並んでいます
北側の扉口
北側の扉口には、守護聖人フィルマンなどのアミアン大聖堂にかかわる聖人たちの彫刻が描かれています
アミアンの守護聖人フィルマンは、アミアンの初代司教をつとめていました
南側の扉口
南側の扉口は、聖母マリアの扉と呼ばれています
マリア像の下には、アダムとイブの物語が描かれており、聖書にまつわる人物の彫刻が描かれています
正面ファサード上部
正面ファサード上部には、王のギャラリーと呼ばれるフランス歴代王国の巨像が22体見られます
13世紀に作られた像群で、1体が3.75mあります
そしてその上には、ゴシック様式の大きくて美しいバラ窓が見られます
道徳の鏡
扉中央口の下に位置する花のような枠に囲まれたレリーフは、道徳の鏡と呼ばれています
道徳の鏡は中世の道徳観を表しており、中世当時の各月の仕事を表しています
左から
- やぎ座 保存食の準備
- みずがめ座 休息
- うお座 暖をとり魚を焼く
- 牡羊座 畑を耕しブドウを栽培
- おうし座 春の訪れ
- ふたご座 植物の成長を称える
右から
- かに座 鎌で干し草がり
- しし座 収穫
- おとめ座 小麦を脱穀
- てんびん座 果物を摘み取る
- さそり座 ワインを製造
- いて座 種まき
聖堂内部
聖堂内部に入ると、身廊のボールトの高さに圧倒されます
そして、バラ窓のステンドグラスから差し込む色とりどりの光は息をのむ美しさです
聖堂内部には、外観装飾と同様に数多くの優れた装飾や彫像が見られます
内陣障壁の彫刻群
大聖堂奥の「嘆きの天使の彫刻」が有名です
そして大聖堂中央通路の床には、ラビリンスの模様が描かれています
中世の大聖堂では巡礼者が使用する目的で床にラビリンスを描く習慣があり、巡礼者は膝をついて堂内を歩いていました
また15世紀に作られたパイプオルガンも必見です
北翼廊-西側彫刻
北翼廊の西側彫刻には、洗礼者ヨハネの物語が八つの場面で描かれています
素晴らしい彫刻ですので、見逃さないようにしましょう
内陣-聖職者席
内陣の聖職者席の彫刻も素晴らしいです
そして聖職者席の先には、美しいステンドグラスが見られます
ここには、かつての枢機卿のお墓があります
内周歩廊
内周歩廊には、アミアンの守護聖人フィルマンの生涯が見事な彫刻で描かれています
守護聖人フィルマンが、アミアンに到着した時の歓迎、市民への説教、彼の殉教までが彫刻に描かれています
南翼廊
南翼廊にも素晴らしい彫刻があり、
ここには、大ヤコブが魔術師を改宗させる物語をモチーフとした彫刻が描かれています
アミアンのご当地グルメ
アミアンのあるノール=パ・ド・カレー=ピカルディ地方は、食材が豊富に収穫できる地域
フランスとベルギー・フランドル地方が融合した田舎風の素朴なグルメが楽しめます
カルボナード
「カルボナード(Carbonnardes)」とは、黒ビールで煮込んだビーフシチュー
ベルギーに近いノール=パ・ド・カレー=ピカルディ地方では、ベルギー名産で知られる黒ビールを使った料理が楽しめます
フランス料理店「L'envie」 Googleマップで見る
ノンカフェインコーヒー
ノール=パ・ド・カレー=ピカルディ地方では、チコリが多く収穫されます
チコリはレタスに似た植物で、野菜として食べられることもありますが、
コーヒーとよく似た味や香りがするため、カフェインを含まない美肌効果もあるハーブティーとしてフランスで親しまれています
アミアンの運河沿い「サン・ルー地区」には、アミアンご当地のフランス料理を楽しめるお店があります
ぜひお好きなお店で、ランチを楽しんではいかがですか
アクセス
パリからは電車+徒歩、又は長距離高速バスの利用が便利です
電車+徒歩
電車:「パリ北駅(Gare du Nord)」から、フランスの国鉄列車「SNCF」のローカル列車「TER」で「アミアン駅(Amiens)」行に乗車し、終点の「アミアン駅(Amiens)」で下車します(所要時間:1時間15分)
<パリ北駅~アミアン駅> Googleマップで見る
徒歩: アミアン駅からアミアン大聖堂へは、徒歩10分の道のり
アミアンのフランスらしい美しい街並みを見ながら散策してみましょう
<アミアン駅~アミアン大聖堂> Googleマップで見る
バス
パリからは、長距離格安バス「FLiXBUS」がほぼ毎日出ています
最安値は片道3ユーロ
所要時間は3時間かかりますが、荷物が多い時や時間に余裕のある時は、長距離バスはおすすめです
FLiXBUSの予約方法はこちら ↓
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アミアンの歩き方
アミアンは、狭い範囲に観光スポットが集中している小さな街です
半日あれば十分に観光ができ、パリからの日帰り観光も可能です
アミアンの服装
アミアン観光のベストシーズンは、夏です
アミアンは、夏でも平均気温が25度前後と日本と比べとても過ごしやすいです
服装は、長袖一枚でOK
朝・夜も滞在する場合は、もう一枚上着があると安心です
アミアン観光案内所
アミアン観光案内所(Office de Tourisme d’Amiens Metropole)
営業時間:9:30~18:00
公式サイト:https://www.amiens.fr/
場所:Googleマップで見る
情報 アミアン大聖堂
住所
30Place Notre-Dame BP 11018 80010, Amiens cedex 1
TEL
(03)22800341
アクセス
アミアン駅から徒歩10分
駐車場
有(有料)
営業時間
自由見学:14:30~17:15
見学ツアー:
15:00、16:30(4~6月、8月)
11:00(7~8月)
定休日
火曜日
休業日
1/1、5/1、12/25
9月最後の日曜日
公式サイト
http://www.cathedrale-amiens.fr
入場料
大人:8ユーロ、 子供:6.50ユーロ、 団体:6.50ユーロ
団体は20名以上。
尖塔入場不可:10歳以下の子供、心臓に問題のある人
事前予約
個人:不要
団体:不要